琵琶湖疏水  2016年11月23日


 うさおが某ゼネコンの技術研究所にいた頃に、「土木の応援者」と自認する田村嘉子先生が、大深度地下空間の実験設備の見学に来られました。土工協の情報誌「建設業界」のK編集部長もご一緒で、うさおが「建設業界」に長らく挿絵を描いていたこともあり、その部長さんから、豚が木に登るような褒め言葉で紹介をしていただきました。
 その夜、田村先生たちと会食をし、先生が京都の都新聞の記者であったこと、幾つかの取材をするうちに田辺朔郎の偉業に惚れ込み「京都インクライン物語」を書き上げてしまったことなどをお聞きしました。
 その後、田村先生とは個人的にお付き合いが出来、先生のパソコンを直しに伺ったり、本を戴いたり、お宅に呼ばれて夕食(先生の手料理)も何度かご馳走になりました。


琵琶湖疏水 琵琶湖インクライン物語 2016年11月23日

琵琶湖疏水 故田村嘉子先生 2016年11月23日

 建設コンサルタンツ協会の人材啓発専門委員会の委員だったうさおは、そのセミナーで先生の得意分野、「土木の達人伝」を話してもらうことにしました。
 「パワーポイントは作ってね」と頼まれ、「合点です!」とお引き受けし、山海堂や、全国研修センターから写真をお借りし、セミナーの資料を作りました。


琵琶湖疏水 建コン協 パンフの田辺朔郎氏 2016年11月23日

 残念なことに、2012年3月に先生は79歳で死去されました。田辺朔郎の本を出すために、先生は何度も田辺家に訪れ、詳細なデータを作ってから執筆されたのだと話されていました。そのため、田辺朔郎の息子さんから、正確な伝記記述であるとお墨付きを貰ったそうです。

 そのようなこともあり、琵琶湖疏水は一度は行って見たいと思っておりました。そのような中、caccoは琵琶湖疏水船下りの旅を見つけてきたのでした。
 ブラタモリではNHKの力で常人では敵わないところにまで、入り込めて良いよなって思ってましたが、そんな私たちでも念願叶っていけることになりました。
 疎水巡りはいろいろな旅行会社が企画しており、13万円(すごく高い!)のものもありましたが、三井寺の拝観料、食事込みの安い日帰り旅行にしました。忙しかったけどね。


琵琶湖疏水 日帰り旅行の案内パンフ 2016年11月23日

 琵琶湖疏水記念館のパンフレットによると、
「京都にとって,琵琶湖の水を引くことは昔からの夢でした。第3代京都府知事となった北垣国道は,明治維新による東京遷都により衰退の危機にあった京都に活力を呼び戻すため,琵琶湖疏水の建設を構想しました。疏水の水力で新しい工場を興し,舟で物資の行き来を盛んにしようという計画です。福島県安積疏水の主任技師,南一郎平に琵琶湖疏水計画の調査を依頼し,大津・京都間の測量を島田遺生に命じ,東京の工部大学校を卒業したばかりの田遵朔郎を土木技師に採用するなどの準備を進めました。
 予算は当初,当時のお金で60万円でしたが,より念入りな工事をするようにとの政府の意見を受けて,125万円に増え,議会は市民に税金を課してでも疏水を建設することを決定し,明治18(1885)年に着工しました。第1トンネルは,建設当時としては日本一となる長さ2,436メートルあり,完成を危ぶむ人が多い難工事でした。日本で初めて竪坑方式を採り入れてトンネルを掘り,煉瓦等を直営で生産し,ほとんど人力だけで工事を進めました。琵琶湖疏水は着工から5年後の明治23(1890)年に完成しました。水力発電を採用したおかげで,新しい工場が生まれ,電気鉄道も走り出し,京都は活力を取り戻しました。明治45(1912)年には,更に多くの水を求めて第2疏水が完成しました。この時に水道を創設し,市営電車を開業したことにより,今日の京都のまちづくりの基礎ができあがったのです。琵琶湖疏水は,まさしく明治から現在に至るまで,京都に命の水をもたらしています。」
と記述されています。


琵琶湖疏水 琵琶湖疏水記念館のパンフ 2016年11月23日

 そのとき、田辺朔郎は若干21歳でした。琵琶湖疎水には第1疎水、第2疎水と疎水分線があります。第1疎水と第2疎水は、取水点からほぼ並行して流れ、蹴上で合流し、日本初の急速ろ過式浄水の蹴上浄水場があります。日本初の蹴上発電所は、蹴上と鴨川の約36mの落差を利用した水力発電で、発電所の脇に舟運のためのインクライン(傾斜軌道)があります。南禅寺水路閣、哲学の道へ、分岐して流れています。
 本当に明治の頃って、大浪漫って感じです。
 この後、蹴上インクライン、南禅寺水路閣、東寺のライトアップに続きます。何せ、日帰りの旅なので、色々な見落としがあって残念です。

2016年秋の探訪

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 ということで翌年の春にも疎水巡りをしてきました。う〜ん、物好きですね。桜満開のはずだったのだが・・・。

2017年春の探訪

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