練習アーチ構造  2017年4月2日


 諸羽トンネルのところに戻って来ました。これは日本で初めの長大トンネルを、コンクリートアーチ構造のトンネルで掘り進めることになり、現場の職方さんたちが練習のために作ったものです。
 JR 東海ツアーズの山田さんは、諸羽トンネルの近くにある練習のためのアーチ構造トンネルの模型の場所を知りませんでした。
 私たちは、四之宮駅で降りて、近くにある小山に向かっていくと、疎水の遊歩道にたどり着きます。
 ここに至るまでに、駅員さんや地元の人に聞いて廻ります。親切に教えてくれるので、味を占めて遊歩道を散歩しているおじさんにも聞いてみました。
 これが大当たりでした。京都の歴史ボランティアに属している方で、私が案内しますよと先に立ち、諸羽トンネルの入り口付近の掘り起こしたところを先ず教えてくれて、これが以前の田辺朔郎が造った疎水の跡だよと教えてくれます。
 諸羽トンネルは、JR湖西線を通すときに近いところに疎水があるので、安全を考え、諸羽山に新しくショートカットのトンネルを掘り、その時に疎水を埋めたのです。なんということでしょう。
 その先の道路にも、疎水の跡と思しき石の列が並んでいます。これを見つけて、市に届けましたよとは件のおじさんの弁。これには、ほかの地元のかたがたも興味津々で、おじさんに色々訊ねています。おじさんは嬉しそうでした。
 その場所に到着です。おお見事に残っている。看板が無かったら見過ごしていますね。

 こちらにも来てくださいと、案内された場所は、ここに疎水に架かる橋があったんですよと石垣を示してくれました。大収穫です。
 地元に長く住んでいる人でないとこれはわからないな。記念におじさんと写真を撮りました。


練習アーチ構造 四宮の駅 2017年4月2日

練習アーチ構造 街並みを抜けると 2017年4月2日

練習アーチ構造 丘に登れば疏水に出ます 2017年4月2日

練習アーチ構造 この諸羽トンネルは昭和に掘られたものです 2017年4月2日

練習アーチ構造 この船溜まりの近くに元の疏水の遺構が現れている 2017年4月2日

練習アーチ構造 確かに疏水の側壁だ 2017年4月2日

練習アーチ構造 規則正しく並んだ石がお分かりになるだろうか 2017年4月2日

練習アーチ構造 この縦長の石もそうです 2017年4月2日

練習アーチ構造 これが練習用のトンネルです 2017年4月2日

練習アーチ構造 少し小振りです 2017年4月2日

練習アーチ構造 説明看板もあります 2017年4月2日

練習アーチ構造 これじゃあ隠れて見えないよ 2017年4月2日

練習アーチ構造 遊歩道が概ね元の疏水、このあたりが淀み 今は公園 2017年4月2日

練習アーチ構造 この石垣が橋が架かっていた処 2017年4月2日

練習アーチ構造 石垣の先に道がある 2017年4月2日

練習アーチ構造 丁寧に教えてくれた歴史ボランティアのおじさん 2017年4月2日


第一竪坑  2017年4月2日

 諸羽トンネルの遊歩道を大津の方に戻っていくと、第一竪坑のある場所に行くことが出来ます。
 私たちの持っている地図は、すごく近くにあるように思えます。
 先程の歴史ボランティアのおじさんに聞くと、これは嘘だね、2kmくらいはあるよ、しかも、山道を登らないとそこに辿りつけないよ教えてくれます。
 顔を見合わせ、2kmくらいなら、大丈夫、歩けますと二人して目指すことにしました。寂光寺の角を右に曲がり、普門寺の脇道を登ります。
 途中、地元の人に何度も道を聞きながら、たどり着きました。さすが地の人は、この場所を知っていました。
 竪坑の敷地中には入れませんでしたが、見事な煉瓦造りで大満足です。
 ここから追分の駅に行くのが大変でしたけどね。バスもタクシーも通ってはいませんでした。
 
 残念だったのは、第二竪坑が途中にある寂光寺手前の住宅地の中にあることを、家に帰ってから知ったことでした。知らなければ幸福だったのに、心残りなので、今度行く機会があったら探してみよう。


第一竪坑 疏水に沿っててくてく歩いていきます 2017年4月2日

第一竪坑 途中に満開の桜がありました 2017年4月2日

第一竪坑 第一トンネルの西側坑口が見えます 2017年4月2日

第一竪坑 寂光寺さん 磨崖仏があります 2017年4月2日

第一竪坑 普門寺さん 2017年4月2日

第一竪坑 おっ、あった、あった 2017年4月2日

第一竪坑 何か素晴らしいぞ 2017年4月2日

第一竪坑 良く手入れをされている 2017年4月2日

第一竪坑 記念にぱちりと 2017年4月2日



戻る