博物館動物園駅と寛永寺坂駅


博物館動物園駅 


 上野公園内には京成電鉄の博物館動物園駅がありました。乗客数の減少や構造物の老朽化に伴い、2004年には駅としての機能を停止させました。地上駅の建物は現存しています。何となく、国会議事堂を思い出させるレトロな建物です。近くに東京芸術大学や、国立博物館、上野動物園があります。
 結構マニアは多いらしく、人気度は高いです。夜間の見学会でもして貰えないものだろうか。ここには、芸大の学生さんが書いたペンギンの絵があるそうです。見たいな。
 さて、ここで覚えていて欲しいのは、駅の扉の色です。周りの建物の石の色に合わせてベージュに塗られています。


博物館動物園駅 北側 2015年6月8日

博物館動物園駅 北東側 2016年1月13日

博物館動物園駅 北西側 2016年1月13日

博物館動物園駅 南側 2016年1月13日

博物館動物園駅跡見学会

 なんと、この駅の見学会が行われることになりました。営業停止から22年、廃止から15年、初めての見学会です。もちろん行きましたが、朝の10時から300人分の整理券を配り、11時から4時までが見学時間です。
 整理券を渡された時点で入場時間が決まりますので、一日仕事になります。グリコ隊長も一緒に行きたがっていたのですが、私たちは何時、出かけられるか判らない状態だったので、別々に行くことにしました。
 上野恩賜公園に着くと、既に200人くらい並んでいました。こりゃあ見学は3時コースだねと言うと、不吉なことを言わないのとcaccoから怒られました。が、予想をたがわず3時からの見学になってしまいました。
 見学までの時間が5時間もあるので、過ごすのに大変でしたが、国立科学博物館と東京都美術館に行きました。両方とも、シルバー世代は無料で入れるので最高です。


駅跡見学会 もうこんなに集まっている 2019年2月16日

駅跡見学会 整理券を配り始めた 2019年2月16日

駅跡見学会 整理券貰いました 2019年2月16日

駅跡見学会 お昼ご飯を食べに科学博物館へ 2019年2月16日

駅跡見学会 パンダオムライスと 2019年2月16日

駅跡見学会 パンダサンデーです 2019年2月16日

 駅の外観を改めて見ますと、ベージュ色ののっぺりとした扉の外観が、緑色に塗られレリーフが施されています。これは京成電鉄からのメッセージによると、日比野克彦さんのデザインになるものだと分かります。日比野克彦さんは、「TOKYO数寄フェス2017」という上野恩賜公園を舞台にした数寄をコンセプトにしたイベントにも出ていました。
162上野界隈2参照

旧博物館動物園駅について(京成電鉄のメッセージ)
 1933年12月京成電鉄株式会社の駅として開業。当時、駅舎の建設予定地が御料地であったため、御前会議での昭和天皇の勅裁を受けての建設となりました。こうした事情が考慮されてか、駅舎内外の意匠は西洋風の荘厳なつくりとなっています。開業以後、東京帝室博物館(現・東京国立博物館)や恩賜上野動物園の最寄り駅として利用されてきましたが、利用者の減少により、1997年に営業休止、2004年に廃止となりました。2018年4月19日(木)付で、鉄道施設として初めて、特に景観上重要な歴史的価値をもつ建造物として「東京都選定歴史建造物」に選定されています。京成電鉄株式会社では、歴史的価値が認められたことを契機として改修工事を実施し、補修や清掃を行うほか、昨年6月の国立大学法人東京藝術大学との連携協定により、同学の美術学部長でありUENOYES総合プロデューサーの日比野克彦がデザインした出入口扉を新設します。


駅跡見学会 緑色の扉に換わっています 2019年2月16日

駅跡見学会 北側から望む 2019年2月16日

駅跡見学会 銘板は後から付けられた 2019年2月16日

駅跡見学会 照明装置の再建の銘板 2019年2月16日

駅跡見学会 レトロな外灯(照明装置) 2019年2月16日

駅跡見学会 扉には各々2枚のレリーフが 2019年2月1日

駅跡見学会 でも図柄は同じです 2019年2月16日

 中に入ると、天井のドームが絶品です。明治・大正の香りがプンプンします。国立科学博物館の玄関ホールの天井のドームにも匹敵しますね。
 ただ、大きなうさぎが邪魔でした。ごめんなさい。何しろ芸術が分からない、ただの廃墟マニアなもので。


駅跡見学会 ドーム天井 2019年2月16日

駅跡見学会 ドーム天井の模様 2019年2月16日

駅跡見学会 顔を埋め込んでる兎 2019年2月16日

駅跡見学会 この兎が馬鹿でかい 2019年2月16日

駅跡見学会 階段からドームを望む 2019年2月16日

 見学ツアーの方々がいらっしゃいまして、階段を占拠されていましたので、駅の廃墟を撮るには少し邪魔でしたけれども、錆びた窓の鉄扉が最高でした。
 ただ見学ができるのはこの階段を下りた広い踊り場だけで、その先は硝子戸で遮断されていて入ることが出来ません。電車が営業中なので安全確保のためだそうです。ペンギンの壁画が見たかったのに。
 でもガラス越しに覗いてみると、「きっぷうりば」と書かれた小さなブースが見えます。以前はあのあたりが改札口だったのでしょう。
 しょうがない、昔のトイレ跡を撮影して帰ってきました。


駅跡見学会 階段上のアトリウム 2019年2月16日

駅跡見学会 錆びた窓の鉄扉 2019年2月16日

駅跡見学会 この錆具合が凄い 2019年2月16日

駅跡見学会 踊り場を望む 2019年2月16日

駅跡見学会 結構広い踊り場 2019年2月16日

駅跡見学会 何も置いてない方がいいなあ 2019年2月16日

駅跡見学会 記念にパチリ 2019年2月16日

駅跡見学会 見学ツアーの皆さん 2019年2月16日

駅跡見学会 階段の壁がタイル仕上げ 2019年2月16日

駅跡見学会 ここから先は入れません 2019年2月16日

駅跡見学会 書込みはOK! 2019年2月16日

駅跡見学会 おお、往年のトイレだ 2019年2月16日

駅跡見学会 下の方に何かあるぞ 2019年2月16日

駅跡見学会 あっ、切符売り場だ 2019年2月16日

駅跡見学会 配線跡も興味あります 2019年2月16日

駅跡見学会 すぐ見終わっちゃうのが難点 2019年2月16日

博物館動物園駅

国際子ども図書館

ここから100m位歩くと、国際子ども図書館があります。これがまたレトロなんですよ。明治頃の建造物でしょうか。今、工事中ですが、一度はなかに入ってみたい建物です。


動物園駅 国際子ども図書館 2015年6月2日
動物園駅 国際子ども図書館 2015年6月2日

寛永寺坂駅

 確かに現代の感覚からいうと、京成上野駅から600m位のところに博物館動物園駅があり、次の寛永寺坂駅も600m位離れた所にありましたので、近すぎるきらいはありますね。当時の路面電車の距離感だったのかも知れません。今は駅間2km位が平均的でしょう。この駅は昭和8年開業、昭和22年に閉業で14年間だけ営業しました。
 この駅の広場に、国旗掲揚の石檀が残っています。昭和16年12月8日に建てられた「國威宣揚」の碑で陸軍大将男爵奈良武次書です。裏面には東桜木町有志建立とあります。この辺りも桜木町と云います。横浜の桜木町を思い描いてしまいますね。
 戦時に銃後を守る老人や婦女子達が、ここで朝礼や軍事調練などをしたのでしょう。


1933年当時の寛永寺坂駅 京成電鉄所蔵

寛永寺坂駅の全面 ほぼ同じ方向 2016年2月8日

 1933年に撮られた写真とほぼ同じ向きですね、張り出し屋根や外灯なぞは無くなっています。窓は同じもののように見えますね。建物には台東倉庫株式会社の看板があります。これからコンビニエンスストアになる工事が行われます。


寛永寺坂駅 駅舎 2015年6月2日

寛永寺坂駅 駅舎跡 2015年6月2日


寛永寺坂駅 駅前広場 2015年6月2日

寛永寺坂駅前広場の国威宣揚の碑 2015年6月2日

寛永寺坂駅前広場の国威宣揚の碑 2015年6月2日

 コンビニになったら、この碑も残っているかどうか不安です。今度見に行ってみよう。

寛永寺坂駅

 トンネルを出るあたりの坑口に、「東臺門」の扁額が掛かっています。昭和 8年、本多貞次郎書とあります。写真だと不鮮明ですが、そう書かれています。
 本多貞次郎さんは、その当時の京成電鉄の社長さんだそうです。東叡山寛永寺の山号から、東臺は採っていると思います。


動物園駅 「東臺門」の扁額 2015年6月2日

動物園駅 「東臺門」の扁額 2015年6月8日