リニア実験線 2003年8月27 日
「トマソン隊」を始めて、数年が経ちましたけど、この間に取材車両「トマソン号」が変わりました。初代トマソン号は、本格クロカン車(クロスカントリィー)であるパジェロ・ロングでした。インテークとエグゾースト(吸気と排気ね!)のチューンを施し、燃料増量チューンとスポーツ・サスに換装し、ハイワット・バルブのライト(照明)・チューンと、そのスペックは、結構、気に入っていました。
ライ隊員が原稿を書く 2003年8月27 日
ディーゼル・ターボ車でした。変な改造をしているため、ターボが効き出すとアクセル途中からガンッと尻を蹴られるような、いわゆるドッカン・ターボでした。はて、こうやって書いてみると、少し吃驚ですね。まるでパソコン誌のようなカタカナふんだんの訳の判らない表現です。メカ・フェチですね。
どうもメカ・メカ大好きのうさおは、この手のテクニカル・タームっぽいカタカナに弱いのね!
要は私の前や後に走っている車は、大変迷惑だったってことです。
ですから、友達とアウトドアに出かけるときは、いつも最後尾に着けていました。何しろ坂道を登るときは、いきなりエグゾースト・パイプから黒煙がぶわっと・・・車1 台分は煙幕の中に収めていましたから・・・。
問題は夜です。ヘッドライトは通常55W のバルブを用いますが、135W のバルブを用いていましたので、後ろから照らされると眩しいの、眩しいのって。
それに4駆の車のヘッドライトは通常の車より高いため、もろ先行車のバックミラーの中に入ってきます。そんなお気に入りの車も、東京都と神奈川県、埼玉県、大阪府などで施行されている通称「ディーゼル車規制」のおかげで、平成16 年の12 月までしか、乗ることが出来なくなりました。
泣く泣くうさおは、ガソリン車に変えることにしました。それでも吝嗇なうさおは、燃費の点も考えて、2000cc のパジェロ・イオを買いました。前のパジェロ・ロングとは、車の長さで70cm も短くなりました。
この車も、インテークとエグゾーストにチューンを施してありますし、ライト・チューンもしました。サス・チューンはしませんでしたので、コーナーは怖かったけれども可愛い車で気に入りました。
でも、うさおはここ最近、車についていません。「トマソン2号」は、僅か1 年余りの命でした。
家の近所のビデオ店にDVD を返している、ほんの数十秒の間の出来事です。店の中で「ど~ん、ど~ん」と2回、あの交通事故特有の音が聞こえてきました。(安田大サーカスじゃないよ!ど~ん、ど~ん、ど~ん、ぴか、ぴっか!)嫌な感じがしました。うさおの車じゃないよな!
まさしくそれはうさおの車でした!スカイラインGTR がうさおの車の後部にあたり、ブロック塀に突っ込み、ひしゃげていました。速度制限40km/h の道路を80km/h で走行し、自爆したのです。うさおの車は180 度、反対を向いていました。ああ、ひどい!!
これも三菱の車を買った所為かと、謂れの無い文句をつけながら、今度は日産のエクストレールを買いました。怖くて、給排気のチューンを行うことが出来ません。すると、なにかまた悪いことが起こりそうな気がするとです。
イオよりはサスが硬いことと、エンジンがよく噴けるのが心地よい「トマソン3号」です。この車は最初から、ヘッドランプはキセノン(H.I.D.)ですので大変明るく、山道など明かりの無い道でも高速に走ることが出来ます。
(こら、こら、ブラインド・コーナーを高速で走っちゃだめだってばっ!)
でもです。家の前で工業用水道の工事が数ヶ月の期間行われることになりました。ほんの4日間、出張に行っている間にボディーにうっすらと黄色い粉が付いていました。ロードカッターで切った路面とカッターの粉末(切子)が付いたのでしょう。まだ納車されて1 ヶ月です。
初代トマソン号 パジェロ・ロング 2000年5月7 日
トマソン2号 1年で事故にあったパジェロ・イオ 2004年7月17 日
トマソン2号 追突されたイオ、大破したGTR 2005年1月8 日
トマソン3号 エクストレイル 2005年2月11 日
さて、今回は「ご近所トマソン隊みたいな!」である。トマソン隊のねたが無いので誤魔化すことにしたのだ。
え~、上句付けというのが江戸時代には流行ったそうですな。「嬉しくもあり、悲しくもあり」とお題が出されると、この謎解きの上の句を付けるというもので、これは柄井川柳が得意とし、その後、上の句だけが川柳と呼ばれます。その流れに、狂歌というエスプリが効いたものがあります。
俳句にしろ、川柳にしろ、31文字の中にメッセージを入れるのだから、相当な才能を必要とします。特に俳句はその句の中に季語を入れなくてはならないという制約があるため、更に厳しいものだ。すごいぞ、健ちゃん。
うさおが好きなのは、特にその中にささやかな庶民の抵抗を盛り込んだもの、自虐ものが好きです。「ひろし」のようです。と言うことで、遅ればせながら師匠に川柳ぽいものを送ってしまいました。う~ん、落語の雑俳ですね。
いよいよ本題に入ります。愛知博の目玉の一つが、JR東海のリニモ君(なんでもモを付ければよいというものではないと思う。安易である。)というリニアモーターカーがあります。もっと前に報告をすればよかったんですが、時期を逸してしまいました。
気を取り直して、まずは1曲。(って、まだ廣澤虎造に拘っているぞ。)
うさおの会社は鉄道構造物・施設(軌道、高架、トンネル、駅舎)の設計会社です。会社のお偉いさんのほとんどがJRか旧鉄道建設公団(今は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構)の出身者です。そんな絡みもあって、半年に1回くらいリニアモータカーの試乗会の案内がきました。
で、もちろん乗って来ました。所は山梨試験線区です。日出彦さんの大学の近くです。この案内書がその時のもの。余談ですが、うさおはこのリニア実験線の軌道に立ち入れる工事管理者の資格も持っています。ふん、ふん。(ちょいと得意!)
この茶色のローゼ橋がリニアモーターカーの試験線です。周りは緑の田園地帯で、そこに超近代的なものがあると言うギャップは、逆に近未来を感じさせます。
(ブレードランナーの所為かな)
リニア実験線 案内状 2003年8月27日
愛・地球博のようにハイテクなものが周りにありすぎると、変に田舎臭さを感じます。試乗に行ったのは2003 年の夏でした。正確には8 月27 日ですが、暑さなんかぜんぜん感じませんでした。
行きこそタクシーに乗りましたが、帰りは富士急壬生駅まで歩いて帰りました。多分汗びっしょりだったと思いますが、元気でした。
現地にたどり着くと、そこには立派なリニア見学センターがあり、見学者がごった返していました。まるで縁日のようでした。
リニア実験線 リニア実験線のローゼ橋 2003年8月27日
リニア実験線 リニア見学センター 2003年8月27日
リニア実験線 リニア見学センターとローゼ橋 2003年8月27日
リニア実験線 リニア見学センター 2003年8月27日
リニア実験線 ごった返す見学客 2003年8月27日
その日はTV局も来ており、ウド鈴木と天野も来ていました。綺麗なお姉さんがいましたが、タレントさんだったのかな?
リニア実験線 ウド鈴木とセイン・カミユです! 2003年8月27日
リニア実験線 綺麗なお姉さん 前の人が邪魔です 2003年8月27日
この試乗会は、うさおのように特別なコネ(ふん、ふん!鼻息が荒い!)で行く以外に、インターネットで申し込むと、抽選で当たります。もちろん無料です。JR東海と山梨県がこの見学センターを運営しています。
このリニア新幹線は、将来「中央新幹線」となり、この試験線も本線に組み込まれます。新幹線鉄道網のパンフレットの図を示します。
リニア実験線 全国新幹線鉄道網 2003年当時のもの
少しリニアモータカーについて、説明しておきましょうったって、そんなに知っているわけじゃありませんが、超伝導技術で強力な磁場を左右の壁のリアクション・プレートに起こし、その力で車体の浮上と、推力を得ます。
実際、このままでは空に飛んでしまうので、空力上ダウン・フォースが得られるよう、カモノハシの嘴型をしています。今の東海道新幹線の700 系か、東北新幹線のE2 系の先頭車両のようです。
リニア実験線 磁気浮上の理屈 2003年8月27日 当日のパンフレットより
リニア実験線 磁気浮上の様子 2003年8月27日 当日のパンフレットより
リニア実験線 車体の整備状態 2003年8月27日 当日のパンフレットより
リニア実験線 走行試験 2003年8月27日 当日のパンフレットより
で、これらの写真は実はまだ開発途中の段階もので、実際に試乗したものとは違います。
実際の形はこのようなものです。走行中のものは、もう、新幹線、新幹線していました。この時は最高速度が550km/h ほどでした。駅に止まっているときには、床下にタイヤがあって走行し、200km/h を越えると磁気浮上し飛行機のように足が車体に格納されます。その瞬間、今までゴトゴトいっていた車内騒音が、まるでジェット機が音速を超えた時のように、シーンとなります。
リニア実験線 これが試乗車です 2003年8月27日
リニア実験線 試乗車 MLX01-901 2003年8月27日
リニア実験線 車内に乗り込みます 2003年8月27日
リニア実験線 新幹線の車内と同じです 2003年8月27日
リニア実験線 この辺りは飛行機の窓に似ています 2003年8月27日
この辺はちょいと感動なのですが、ただ今の試験線がほとんどトンネルの中を通っているので、本当はまるでディズニィーランドのスター・ツアーズのようなフライト・シミュレーターで、急激な加速を感じているが、まったくの偽の体験をさせられているのではと思っちゃいます。(疑り深いですねえ)
なんてたって、トンネル内の外の景色は、車内にあるモニターに車外が映されていて、それを見ながらああ速いなあって感じるだけなんですから。テロップで540km/h 、545km/h 、550km/h って見ると、すげえ速いジャンって思います。
試乗はこの42km 間を2 往復して終わります。あっけないなあ!
リニア実験線 ここの走行速度が出てきます 2003年8月27日
リニア実験線 走り出しました 2003年8月27日
リニア実験線 遠くの景色は新幹線の車窓と同じです 2003年8月27日
リニア実験線 先頭車に付けられたカメラからトンネル内を見る 2003年8月27日
リニア実験線 おお!410km/hも出ている 2003年8月27日
リニア実験線 明りの区間で車外風景を撮りました 2003年8月27日
リニア実験線 トンネル内の社外風景は流れちゃって 2003年8月27日
リニア実験線 500㎞/h超えです 当日は550㎞/hまで出しました 2003年8月27日
リニア実験線 もう、終わっちゃった 2003年8月27日
乗り終わった後で、裏山に上ってみました。
上から走っている車両が見えます。ジェット機のような爆音をたてて、リニアモータカーが突っ走っていました。で、乗りましたと言う証明が、この乗車証明証と座席券です。
本当に走っているのか?
リニア実験線 あの山の上に行ってみよう 2003年8月27日
リニア実験線 裏山の皆さん 2003年8月27日
リニア実験線 来るかな!来るかな! 2003年8月27日
リニア実験線 どれかな? 2003年8月27日
リニア実験線 飛んでいるようです 2003年8月27日
リニア実験線 金網越しだけど 2003年8月27日
リニア実験線 乗車証明書 2003年8月27日
リニア実験線 乗車証明書裏面 2003年8月27日
リニア実験線 座席指定券 2003年8月27日
リニア実験線 帰りはてくてく歩いて 2003年8月27日
リニア実験線 田野倉駅に着きました 2003年8月27日
リニア実験線 これに乗って東京まで帰ります 2003年8月27日
おまけです。ご近所のトマソンって程じゃあないんですけど、TICA さんの不二家の傘に触発されて、そのエア抜きの先を見てみますと、当然なことにマンホールが。ん?でも何か変だな?
大きさがぜんぜん大きい。普通のサイズのマンホールと比べると、1.5 倍くらい大きなマンホールです。すげえ、すげえ。ついでにその先の川に流れ込むところを見てみると、あれ、こちらは以前には見たことがある排水のトンネルが塞がれています。
こちらにはもう少し、立派な地下水路(箱型トンネル)がありました。夏ともなると、この地下水路からたくさんの蝙蝠が飛び立っていくのを見たことがあります。
気がつけば身の回りになんでこんなものが、役に立つのか?ってものが沢山ありますね。
入江川付近 近所の駐車場 2005年3月27日

入江川付近 これが大きな空気抜き 2005年1月22日
入江川付近 大きい蓋と手前の普通サイズ この下に地下下水道 2005年3月27日
入江川付近 地下水道跡 2005年3月27日
入江川付近 地下水道跡 2005年3月27日
入江川付近 新たな地下下水道 2005年3月27日
入江川付近 こんなガサツなところに鴨君がいます 2005年3月27日