煉瓦高架橋
     新橋から歩いてみる  第二回
    

                       うさお&Cacco

 少し先に進んでみましょう。第一ホテルがあるところです。ここも工事は進んでおり、早晩この景色は見られなくなるかも。



 新橋の駅は昔の佇まいは無く、少しそっけなく見えます。かといって銀座の端になりますが、その割に庶民的で、雑かけない居酒屋が多いので、、サラリーマンが一杯ひっかけて帰ります。 
 この新橋駅も橋上駅なので、基礎を支える煉瓦アーチの補強は必要です。そのため煉瓦はどんどんコンクリート色に染まっていきます。


烏森町橋高架橋というか新橋駅 2015年7月4日

烏森町橋高架橋というか新橋駅 2015年7月4日





二葉町橋架道橋  2015年7月4日

 二葉町橋架道橋に差し掛かります。ここの鉄骨も趣きがあるのですが、今回は目を瞑って煉瓦、煉瓦。二葉町橋と「橋」の名前が入っているのは、かつてここが堀に面して高架橋が造られていたからです。「東京市街高架鉄道建築概要/鉄道院 東京改良事務所/1915年」の写真でそれがよく分かります。今の万世橋付近の煉瓦高架橋のような感じです。


東京市街高架鐡道建築概要内幸町近辺 「東京市街高架鉄道建築概要/鉄道院 東京改良事務所/1915年」より

 高架橋の名前は「橋」の字が二個も入っていて違和感を感じますが、今は堀が暗渠になったり、埋め立てられたりして面影が無いためですね。この高架下周辺には、多分、戦後の混乱期に出来た飲食店、カストリ酒場の名残なのか、居酒屋が多いです。


二葉町橋高架橋 いかにも飲み屋街 2015年7月4日

二葉町橋高架橋 雰囲気が都心じゃない 2015年7月4日

二葉町橋高架橋 狭い店舗空間 2015年7月4日

二葉町橋高架橋 高架橋に沿った飲食店 2015年7月4日

二葉町橋高架橋 有名な居酒屋さん 2015年7月4日

 第一ホテルの方に行くと道路が広がり、ビルが立ち並んでいるので、急に趣きが変わってきます。しかし、この煉瓦のレトロ感と近代のビル群とは面白いように調和しています。


幸橋架道橋と内幸町橋高架橋 2015年7月4日

 ここを歩いている人を見ると、日本人は商業ビルの方に向かっていきますが、外国人は煉瓦高架橋に寄っていきます。何か面白いものがあると思っているのでしょうか。



 煉瓦高架橋の醍醐味は、拱橋(アーチ橋)の中間にある小さな拱橋の組み合わせで、デザイン的にも素晴らしいと思います。当時はコンクリートが高価だったので、このような通路を設け材料を減らしたと聞いたことがあるような。本当かどうかは知りません。


内幸町橋高架橋 ここは特徴的な処 2015年7月4日

内幸町橋高架橋 この通路の配置が美しい 2015年7月4日

内幸町橋高架橋 補修工事 鉄骨で支えて 2015年7月4日

内幸町橋高架橋 異なるデザイン 微妙に異なる 2015年7月4日

 前回、「第2源助町橋高架橋の橋側歩道の支方を記憶しておいてね」と言いましたが、前回は煉瓦壁から斜材で支えていましたが、今回は加工されたL型鋼材で支えています。設計された年代が異なるのか、設計者が代わられたかですね。


内幸町橋高架橋 橋側歩道の支方 2015年7月4日

内幸町橋高架橋 昼間から入りたそうなおじさん 2015年7月4日

内幸町橋高架橋 扉が無い通路もあるが 2015年7月4日

内幸町橋高架橋 もう何かゴツイコンクリート・アーチで 2015年7月4日

 内幸橋架道橋まで来ると内幸町橋高架橋の終端になります。交差する道路は国会道路です。名前の割に閑散としている地域です。


内幸町橋高架橋 新橋駅、第一ホテルを望む 2015年7月4日

 で、今回はここまでで、次回は有楽町まで行きましょう。夏の暑い日だったので、うさおはバテバテでした。