二階堂の壁
         門司港駅近くの駐車場の壁
 

                       うさお&Cacco

 門司港駅に着いてプレミアホテル門司港で一息入れた後、旧門司税関、北九州市大連友好記念館を見に行きました。このあたりは門司港レトロと呼ばれている地区です。
 さて、ブルーウィングもじ(関門海峡を一望できる歩行者専用の跳ね橋)を渡って、かいもん市場の建物のところまで来ると、Caccoが「何かレトロなものが見えた!」と脇道を指します。「ちょいと、探検してくる!」と出かけていきました。
 なにせ、うさおは昼間いろいろ歩いていたので、もう足は動かず、桟橋近くのベンチで休んでおりました。


門司港駅から東の門司港レトロ地区 google mapより

 門司港レトロ地区を黄破線に沿って歩いていくと、煉瓦と石造りのレトロな建物が見えてきます。全日本港湾労働組合の建物です。このレトロな建物が九州地方本部で隣の茶色の地味な建物が関門支部のようです。


全日本港湾労働組合の建物 2025年7月9日

 Caccoの嗅覚がレトロそうなところを探してぴくぴくします。この刻まれた石や橋の欄干のようなコンクリート構造物も怪しそうです。


何かの遺構か? 2025年7月9日

 駐車場の中に路面電車と思しき車両が鎮座しています。しかし、パンタグラフの形状が路面電車ではありませんね。ワンマンボギー車(100型)と看板には書いてあります。調べてみると九州電気軌道(現:西日本鉄道)が所有していた路面電車の車両でした。折尾のねじりまんぽと同じ電鉄会社のものでした。


ワンマンボギー車(100型) 2025年7月10日

 で辿り着いたのが門司港レトロ展望室のある超高層ビルの裏側です。そこは駐車場でしたが、延々と続く煉瓦の壁が残っていました。門司港茶寮別館がある所です。


残っている煉瓦壁 壁の切れ間から門司港茶寮別館が見える 2025年7月10日

 鉄骨で補強されていますが、白っぽい煉瓦壁が駐車場を囲っています。はじめ白っぽい煉瓦だったので北九州特有の鉱滓煉瓦かと思ったそうです。ブラタモリで習っちゃいましたよ。


白っぽい煉瓦壁 2025年7月10日

建物の妻側だけ残っている 2025年7月10日

 しかし、道路側に廻ってみると鮮やかな赤色煉瓦の壁が見えてきます。それに裏の鉄骨補強のボルトを押さえる鉄板が並んでいて、これっ!テレビで流れている「二階堂焼酎」のコマーシャルの撮影地だっ!と判ったそうです。興奮ものだったでしょうね、きっとっ!。


赤色煉瓦の壁 2025年7月9日

赤色煉瓦の壁の断面はこうなっています 2025年7月10日

テレビでおなじみの紅く塗ったボルト留め 2025年7月10日

正にこんな感じです 2025年7月9日

 二階堂酒造のコマーシャル動画を切り取ってみました。木製の留め具の形状から撮影時と同一の場所だと思われます。こんな場所にあったんだあ。この場所は門司港レトロのパンフレット「門司港レトロ旅手帳vol.50」にも載っていません。


二階堂のCM動画より

 もう一か所、「二階堂焼酎」のコマーシャル動画の撮影地を探しました。門司の赤煉瓦プレースにありました。これもCaccoが探し出しました。そちらもご参照ください。※門司の赤煉瓦プレース