東京都美術館 2019年2月1日
東京都美術館は大変居心地の良い建物ですが、何しろ公募展、企画展が結構良いものを仕掛けるので、並んで待つ必要があります。伊藤若冲の時には上野駅近くまで行列が出来ていました。
東京都美術館は建築家の前川國男が設計した建物ですが、上野の東京文化会館も前川國男の設計になるものです。前川國男と坂倉準三は、共にコルビジェに師事しました。また前川はアントニン・レイモンドにも師事を仰いでいます。
東京都美術館 東側外観 2019年2月1日
東京都美術館 渡り廊下から 2019年2月1日
東京都美術館 ドライエリア 2019年2月1日
東京都美術館 外観 2019年2月1日
東京都美術館 西側外観 2019年2月1日
東京都美術館 中庭のモニュメント 2019年2月1日
今日はこの美術館にある小川三知のステンドグラスを見に来ました。結論から言うと、常設展示はされていないとのこと。美術情報室のお姉さんにも聞きましたが、どうやら倉庫の奥に仕舞い込んで、担当者でもどこにあるのかも判らないとのこと。
常設しましょう。とりあえずは、美術館の案内書にある情報だけでも,ご紹介しておきます。いつか、自分で撮ったものに置き換わるといいね。
東京都美術館ものがたり 表紙
この本の中に、東京都美術館にあった皇室用貴賓室にあった、小川三知のステンドグラスが載っています。ここで紹介するなら常設展示をすればいいのにね。
ステンドグラスと小川三知
日本の生活スタイルとの融合
(上記美術館案内本より抜粋)
皇室を迎えた窓
東京府美術館の内装にはステンドグラスが用いられ、柔らかな光を放っていた。建物二階にあった皇室用の貴賓室・便殿には両開き窓が二か所あり、ステンドグラスがはめられていた。アンピール様式の家具とともに風格のある空間であった。
また主階の絵画陳列室の天井には、長方形のステンドグラスが一〇〇〇枚ほどはめ込まれていた。実物が失われたいまでは設計図から想像するはかないが、絵画を鑑賞する部屋のため、採光に配慮したシンプルなものだったろう。これらを制作したのは、アメリカで最先端のステンドグラス技術を学んだ小川三知であった。
便殿窓とその部分、1926年。鉛線でガラスを固定してスチール枠にはめ、米国直輸入高級アンティークガラス、半透明のオパールセントガラスなどで構成。
東京都美術館 新館建設の際に取り外された窓
馬上の騎士が射る獅子狩紋は、アッシリアにはじまり正倉院御物でも見られる古典的な文様
東京都美術館 中央部のステンドグラス