三鷹国立天文台 (2015年10月18日)


 調布の飛行場の南側に、三鷹の国立天文台があります。明治時代の古い天文台が数基並んでおり、マニアには垂涎の的なのでそうである。
 つい最近のことになりますが、外部の人用の駐車場が備えられたようです。もともと、この天文台の見学は何時でも見学自由で、しかも無料です。
 行く前には、駐車場が無いため、近くのコインパーキングか、スーパーマーケット、神代植物公園(少し遠いけど)に停めようかと考えておりました。でも、コインパーキングの類は近くにありませんでした。スーパーも見当たりません。
 三鷹市星と森と絵本の家の脇に駐車場が出来たのはすごいラッキーでした。


三鷹国立天文台 案内図 (2015年10月18日)


 駐車料金は3時間500円でお安いし、停めるともう森の中で気分がいや増し、老夫婦二人(私たちのことね)が散歩気分です。
 受付に行くと、見学コースは決められていますが、結構自由に歩けます。休日に行きましたが、平日なら東大の学食が開いていたので食事もできると聞いて残念です。あっ、それとライ隊員は入場が拒否されます。ライ隊員が居たら、どこに繋いでおくか、頭を捻るところです。
 受け付けは正門の守衛さんです。住所、氏名を書くと、張り付けられるワッペンを呉れます。それを胸に張り付けて、意気揚々と天文台散歩を始めます。


三鷹国立天文台 見学できるコース (2015年10月18日)
 
 最初に訪れたのは、第一赤道儀室です。あの、東京海洋大学の中にあった、経緯儀室と同じようなものかな、期待が膨らむぞ。
 おっ、小型の天文台のようだ。古びていて良い味出してます。
日曜日だと言うのに、学生さんがいて見学者に説明をしてくれます。ここの天文台の学生ではないのですが、ゼミの研究の一環として、来ているのだそうです。自分の趣味とラップさせたボランティアです。はきはきして感じの良い学生さんでした。
 丁度太陽を追っていました。天体望遠鏡の下に置かれたボードに、太陽が投影されており、黒点の位置もくっきりと見えています。
 この赤道儀室は、部屋の片隅に大きなハンドルがあり、それを回すと小型の天文台がギヤを介して、ゆっくりと回転していきます。時たま、回していく必要があるのですね。望遠鏡自身は、台座の下に分銅(錘)が付いており、チェーンで回転装置に繋がっています。つまり、重力を用いて錘が下がる力を利用して装置を回転させています。その周期が地球の自転にシンクロさせていると言うことのようです。この望遠鏡はドイツのライカ製で、受注生産とのこと、勉強になるなあ。
 この赤道儀室の外のバルコニーが苔生していて、素晴らしいです。ここが一番面白かった。


三鷹国立天文台 入口の案内石 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 正面入り口 (2015年10月18日)

鷹国立天文台 キャンパスマップ (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 古びた良い感じの門柱 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 管理棟 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 記念碑 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 第一赤道儀室 いいなあ (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 第一赤道儀室 宇宙に向けて思いを馳せる (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 第一赤道儀室 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 第一赤道儀室の望遠鏡 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 第一赤道儀室 太陽を観測中 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 第一赤道儀室 部屋はハンドルを回し手動で回転できる (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 望遠鏡も錘の自重でギヤを回し太陽を追尾する (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 第一赤道儀室の外側の回廊 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 第一赤道儀室 えへへ (2015年10月18日)

 太陽系ウォキングを経て、アインシュタイン塔(太陽塔望遠鏡)に行ってみます。今日は日曜日で、建物は閉鎖され入れません。外観だけ写真に収めましたが、何だかよく判らない。林の中を通って行くのですが、マムシやスズメバチに気を付けろとの看板があり、必然、周囲の立木の中に入り込むのは遠慮いたしました。


三鷹国立天文台 太陽系ウォッチング これは水星 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 金星 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 アインシュタイン塔 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 アインシュタイン塔 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 蝮の注意板 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 スズメバチや蝮の出そうな連絡路 (2015年10月18日)

 4D2Uドームシアターも休日でお休み、天文台歴史館に入ってみます。この建物も、古色蒼然で実に興味深い。(ガリレオ湯川か?天文だけに・・・)
 ここ、外観が素晴らしい。絵になる。
 中には、大きな望遠鏡と天体観測に必要な機材の展示をしています。サイデロスタットと言う太陽観測のための大掛かりな装置や結構子供も喜びそうなものが並んでいます。


三鷹国立天文台 天文台歴史館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 天文台歴史館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 天文台歴史館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 天文台歴史館 以前使っていた望遠鏡 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 天文台歴史館 床下の回転台 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 天文台歴史館 サイデロスタット (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 4D2Uドームシアター (2015年10月18日)

 展示室は開いていましたので、入ってみました。私たちより少し前に入った子供たちの姿が見えません。2階に行ったのか?しかし、そこは立ち入り禁止です。わあ、怖い。
早々にそこは退去いたしました。


三鷹国立天文台 展示室 (2015年10月18日)

 旧図書館です。いい古色を出しています。ライト風の黄土色のスクラッチタイルで覆われています。裏は普通のコンクリートの打ち放しです。これだけの規模の天文台にしては、やや規模が小さいかなと思えます。今はもっと広い図書館がありますけどね。


三鷹国立天文台 旧図書館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 旧図書館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 旧図書館 案内板 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 旧図書館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 旧図書館 (2015年10月18日)

 子午儀資料室(レプソルド子午儀室)は、普通の木造家屋です。敷地は広いのに、何故かこの建物は地味です。中には観測機器が展示されていましたが、入れないように嵌め殺しの硝子で閉ざされています。


三鷹国立天文台 子午儀資料室 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 子午儀資料室側面 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 子午儀資料室 (2015年10月18日)

 ゴーチェ子午環は、外側にレールが付いていて、蒲鉾型の屋根がどうやら開閉するようです。けっこう建物に痛みが来ており、それが蒼然とした感じを与えています。子午儀資料室と合わせると古色蒼然だね(別に合わせなくとも、もともとわびさびの感じなんですけどね)中から見ると、天井部が稼動するのが見て取れます。


三鷹国立天文台 ゴーチェ子午環 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 ゴーチェ子午環 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 ゴーチェ子午環 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 ゴーチェ子午環 レールと車輪 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 ゴーチェ子午環がこれ (2015年10月18日)

 天文機器資料館は自動光電子午環が置いてあり、実働しているように見えます。


三鷹国立天文台 天文機器資料館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 天文機器資料館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 天文機器資料館 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 天文機器資料館 (2015年10月18日)

 MIRA(光赤外干渉計)は、屋外にある結構大規模なものですが、機器が小さいのでただの草原に見えます。草むらに虫が沢山いるので、caccoは着いてきませんでした。蛇が出るんじゃないかとびくびくもので見に行きました。


三鷹国立天文台 光赤外干渉計 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 光赤外干渉計 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 光赤外干渉計 (2015年10月18日)

 野球場の脇に50㎝公開望遠鏡があります。本日は休日だったので、やはり空いていませんでした。ここの野球場は近隣に公開されており、子供たちと親たちがが野球をしておりました。


三鷹国立天文台 50㎝公開望遠鏡 (2015年10月18日)

三鷹国立天文台 50㎝公開望遠鏡 (2015年10月18日)

 何にしろ、このような都市部にこのような広さの施設があることは驚愕に値します。