大日影トンネル(2014年11月1日)
大日影トンネルは、廃線マニアには基礎編にあたる常識的なトンネルであるらしい。
中央本線の八王子駅から甲府駅間が、1896年(明治29年)に建設が始まり、トンネルが貫通したのは1902年(明治35年)です。今は内部が塗られており判りづらいですが、見事なレンガ積みトンネルです。
勝沼、甲府と八王子、東京を結ぶ貴重な流通路でした。1997年(平成9年)には、隣に下り専用の新大日影第2トンネルが開通したため、大日影トンネルはお役御免になり廃止されました。
現在は勝沼市に譲渡され、遊歩道になって居ます。約2㎞程度の山間部を潜り、トンネルはそこで一旦、表に出ます。谷を吊り橋を渡ると、深沢トンネルが見えて来ます。トンネル利用した深沢トンネルワインカーヴです。
訪れた日(2014年11月1日)は、少し早く家を出ました。とは言え8時半頃ですけどね。少し遠回りに感じましたが、首都高に乗り中央道をひた走りです。
昔懐かしい「中央フリーウェイ」を口ずさみながら、caccoにサントリービールや府中競馬場を教えます。若い時に長野に行くのに、よく中央道を使っており、そのことを覚えているはずなのにcaccoは記憶にないと言います。
勝沼インターまで、アウトランダーの電池消費を気にしながら、経済速度の80㎞/hで走行します。
確かに勝沼あたりで、電池はカラカラになりました。お腹がすいたと言う声を耳元で聞きながら、インターを降り一路、勝沼ぶどう郷駅に向かいます。ナビに従って車を走らせます。途中、金剛寺と言うお寺さんの脇を通りました。でも、食べられるお店が無い。
勝沼ぶどう郷駅には無料の駐車場がありました。結構な広さで地元の人が東京に行くときに車を置いておくのかな。
勝沼ぶどう郷駅 (2014年11月1日)
よろける様な足取りで駅の右手に広場に行きます。広場には昔使われていた貨物機関車EF6418が展示してあります。プラットホームの様な跡もありましたが、どうやら昔の貨物駅を後から再現したもののようです。広場の奥の方に階段が見えます。あれを上っていけばトンネルがあるはず。しかし、階段が少し急なような気がします。往復4㎞のトンネルを歩かなくていけないのに、ここでバテテどうするんだ。
勝沼ぶどう郷駅の内部 (2014年11月1日)
勝沼ぶどう郷駅に残るホーム跡 (2014年11月1日)
勝沼ぶどう郷駅の貨物用機関車 (2014年11月1日)
勝沼ぶどう郷駅にある公園のなかの駅舎 (2014年11月1日)
大日影トンネルに向かう急な階段 (2014年11月1日)
登りきると真っ赤な赤芽垣がトンネルまで続いており、大変きれいでした。心がときめきます。トンネルに入っていくと、中央に軌道が敷設してあり、両側に通路があります。海側の通路には、地元の彫刻家の塑像が20mおき位に置いてありました。作者は井上麦(ばく)氏と言い東京芸術大学を卒業した、うさおより10歳若い芸術家だ。何だか丸まっちい羊のような作品が多い。何だかこんなところに飾るのにはそぐわないねとは、私たちの弁。とりあえず総ての彫刻、看板は撮影してきました。今回は300枚以上撮ったかもしれない。
やはり、地元の方からも、ここに飾るべき作品かと、違和感を訴える方が多いのだそうな。うさおはトンネルの退避坑にある建設当初の写真のほうが、興味がありました。
大日影トンネルの軌道脇の赤芽垣 (2014年11月1日)
大日影トンネル入口 (2014年11月1日)
大日影トンネルの沿革 (2014年11月1日)
大日影トンネルの探検開始 (2014年11月1日)
大日影トンネルの中の彫刻の例 (2014年11月1日)
大日影トンネルの中の彫刻の例2 (2014年11月1日)
大日影トンネルの中はこんな感じ (2014年11月1日)
大日影トンネルの中 (2014年11月1日)
大日影トンネルの中のお休み処 (2014年11月1日)
大日影トンネルの退避坑 (2014年11月1日)
大日影トンネルの勾配標 パーミル表示 (2014年11月1日)
大日影トンネルの点検用二人乗り軌道自転車 (2014年11月1日)
豆知識
重い思いをして、ストロボを持って行きましたが、うまく発光せず、シャッターもおりません。途中で外してしまいましたが、このような時には、カメラのオートフォーカスをマニュアルにする。レンズは広角側にし、20m位の焦点に固定しておくことで、トンネルのストロボ撮影は可能になるそうだ。
さて、トンネルを抜けると、霧がかかっており、やや紅葉しかかった木々の葉とトラス橋が程よくマッチしている。この谷川は日川の源流に当たります。
谷底に導水路が見えたので、これもゲットしておく。ぱちりっ。
橋を渡りきると、勝沼トンネルワインカーブ案内所がありました。それより前に見付けたのが、勝沼ワインカーブのトンネルだったので、こちらを先に見てみました。奥が深く一点透視法的な景色が広がる、インディジョーンズの世界です。後で聞くと、ここは市がワインの持ち主から保管を委託されているのだそうで、案内書を訪れた時に先にサインをして貰ってから入れることを知りました。汗顔の至りです。
大日影トンネル出たところにあるトラス橋 (2014年11月1日)
大日影トンネルの出口坑 (2014年11月1日)
日川の導水路 (2014年11月1日)
勝沼トンネルワインカーブ入り口 (2014年11月1日)
勝沼ワインカーブの案内所(右手の建物) (2014年11月1日)
勝沼ワインカーブの内部(無断立ち入りは厳禁です) (2014年11月1日)
勝沼ワインカーブの内部(無断立ち入ってます) (2014年11月1日)
勝沼ワインカーブの内部(インディジョーンズの世界です) (2014年11月1日)
勝沼ワインカーブの立ち入り禁止個所 (2014年11月1日)
勝沼ワインカーブの内部 (2014年11月1日)
勝沼ワインカーブから見た大日影トンネル (2014年11月1日)
勝沼ぶどう郷駅まで戻ってきました。11月ですがトンネルの中は、歩いたせいもあって暑く感じました。駅前には銀月食堂と言ういかにも鄙びた町の古色蒼然としたお店でした。ここで食べたいとは、caccoの弁ですが未練を残しながら、菱山トンネルを探そうと言うことにしました。
勝沼ぶどう郷駅から徒歩で5分ほど歩いたところにトンネルはありました。つまり、銀月食堂の真ん前にありました。人道トンネルですが、煉瓦積の趣のある隧道で、階段で登っていく珍しいものでした。、
菱山トンネル(歩道のトンネルです) (2014年11月1日)
菱山トンネル (2014年11月1日)
菱山トンネルの内部(外に見える家が銀月食堂) (2014年11月1日)
菱山トンネル反対側坑口 (2014年11月1日)
目の前の丘に「ぶどうの丘」の看板がありましたので、そこに行くことにしました。小洒落た販売所と、レストラン、温泉が併設しているリゾートしている処です。1,100円で専用の容器(タートヴァン)と言うアルミのカップを買うと地下のワインカーブのワインが飲み放題です。ここでお昼を食べればよかったかと思いましたが、お土産を買って今日の宿に向かうことにしました。
勝沼ぶどうの丘 (2014年11月1日)
その前に勝沼ぶどう郷駅の中のカフェで一休み (2014年11月1日)
勝沼ぶどうの丘の噴水 (2014年11月1日)
勝沼ぶどうの丘の地下ワインカーブ (2014年11月1日)
勝沼ぶどうの丘の地下ワインカーブ (2014年11月1日)
勝沼バイパス(20号線)を石和温泉に向かって走ります。ナビが示すところは、上平井の交差点を右に折れた住宅街の中で、こんなところにあるのと言う処にありました。甲斐リゾートホテルと言い、太った猫と、どうやら泊り客は中国の人が多いらしく、中国語が飛び交っていました。
夕食まで、一時間あると言うことで、石和温泉駅に行くことにしました。あいにくの雨で街並みが良く見えませんが、豪華そうな料亭を見てはこんなところで食べたいなとのリクエストが出ますが。
甲斐リゾートホテルの外観 (2014年11月1日)
甲斐リゾートホテルの猫 (2014年11月1日)
甲斐リゾートホテルのお食事観 (2014年11月1日)
雨の石和温泉駅 (2014年11月1日)
石和温泉駅の内部 (2014年11月1日)
石和の街並み イオン? (2014年11月1日)
広瀬湖 雁坂西沢渓谷は
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の回でご報告です。