北朝鮮の不審船　2014年8月16日

　ふらりと「みなとみらい」の公園に来ました。caccoが新聞の記事で、不審船が「みなとみらい」の海上保安庁に展示されていることを読んだからです。
　その不審船事件とは、
　2001年12月22日に東シナ海で海上保安庁の巡視船と交戦し、自爆し沈没しました。その時に不審船は、ロケット・ランチャー（RPG-7）を発射し、機関砲、小銃で応戦し、当時TVにもその映像が流れました。
　北朝鮮の船と思われる「長漁3705」と書かれた不審船が出没し、アメリカ軍の通報により海上保安庁、海上自衛隊の艦艇が東シナ海の公海上に集まりました。P-3C対潜哨戒機が不審船を視認し追跡劇が始まります。巡視船24隻とか、航空機12機とか､護衛艦2隻とか、大捕物になりました。
　巡視船「いなさ」が監視し、右舷に「あまみ」、左舷に「きりしま」が不審船を挟撃、結局、長時間の遁走、激しい銃撃戦の果てに船は自爆、海中に投げ出された乗組員は､救助の手を拒み、海中に沈んでいったとのことです。後日、当時の北朝鮮の金正日総書記が特殊部隊の訓練であることを認めています。

北朝鮮の不審船　巡視船との追跡劇　海上保安庁HPより　2014年8月16日

　その後、工作船は引き上げられ、検証され多くの武器と、小型の上陸用舟艇が供えられていたことが分かりました。船の科学館の羊蹄丸に、2004年2月まで展示されていましたが、廃棄ではなく横浜港の横浜海上防災基地内の「海上保安資料館横浜館」に展示されることが決まりました。

　つまり展示されてから、10年後に私たちは訪れたことになります。

夏の暑いさなかで、みなとみらいの中もうだっていました。いくら、海沿いとは言え、暑いものは暑いです。
　折しも、赤レンガ倉庫の裏側（赤レンガパーク）では、「Live monster」と銘打った、イベントが行われようとしていました。

北朝鮮の不審船　海上保安資料館横浜館位置図　海上保安庁HPより　2014年8月16日

北朝鮮の不審船　2014年8月16日

北朝鮮の不審船　2014年8月16日

　マリーナには、航海訓練所の社会人向けの体験航海や、海事教育機関の練習船として用いられている海王丸Ⅱ世が寄港していました。船首像の紺青は、東京芸術大学の西大由教授が制作したもので、初代海王丸から受け継がれたものです。
　後ろについている船は、巡視船PLH31「しきしま」は、海上保安庁で最も大きい巡視船で、不審船の迎撃を行った艦です。