高萩の製紙工場跡編(2013年11月16日)

栄華の跡は、映画ですか…



日本加工製紙工場跡(茨城県高萩市安良川)


 かつては上質なコート紙やアート紙などを製造していた日本加工製紙は、2002年5月29日に破産しました。約831億の負債と言うが、あまり巨額すぎてよく理解できません。
 この高萩市にあった製紙工場も、華人系財閥シナルマス・グループによって買収されました。東京ドームの約7〜8個分の広さと言われています。シナルマス・グループは、この工場の製紙機械が欲しかったと言われており、機械をインドネシアに運ぶと、あとは野ざらしのままされ、廃墟と化しました。幾つもの建物や煙突、引込線の鉄道跡などが残っており、高萩フィルムコミッショナーはここを映画やテレビドラマなどのロケ地として用いるようになりました。
 高萩市の町おこしの一環で、この工場廃墟を見学できることになったので、出かけてみました。
 駅前で高萩市の方がバスを用意してくれて、います。お弁当もついています。交通費が高いくらいでしたね。
 入るのには比較的、警戒が厳重でした。案内の方が淡々と、この廃墟がロケに使われるようになった経緯を話してくれます。玄関には柴犬が繋がれていましたが、リードが10bくらいあり、人馴れをしているのか私たちを見て喜んで尻尾を振ります。犬は警戒している時も、尾を振りますのでよく見極めなければいけません。歯を剥いているようでしたら、手を出してはいけません。
 さて、案内の方が何と犬を連れて、内部を案内してくれます。珍しいですね、犬連れとは。ここでは、いばらぎフィルムコミッショナーや高萩フィルムコミッショナーが、働きかけをしたお蔭で映画や、TVドラマのロケや、歌手のPV撮影とか、様々な撮影が行われているようです。
 例えば、「梅ちゃん先生」、「少年H」、「遺留捜査シリーズ」など、ここでは火を使う演出や火薬を用いた撮影も許されています。特に子供向けの戦隊ものが多いようです。「少年H」の時は、家1軒、丸ごと燃やしたとか話されていました。
 敷地が広大なので、構内でカーアクションの撮影も行われるようです。私たちはけが人が出ないよう、管理されたエリアしか行けませんでしたが、それでも十分満足でした。今度ドラマを見るときには、写っている背景からここの場所だと判ると筈です。
 しかし、色々な撮影に用いられているとは言え、持ち主が外国企業でもあり、いつ何時、解体をせまられるか、転売されるか判りません。この工場廃墟が残っているのは、あと僅かかも知れません。


高萩駅

長久保赤水像

AP&PP高萩事務所 フィルム・コミッショナー 事務所棟(2013年11月16日撮影:事務所の前には柴犬が居て映画のエキストラとしても活躍しています)


映画に出演した茶色いやつ

工場内(2013年11月16日撮影:ここは大変よく使われるところです)

工場内(2013年11月16日撮影:この独特のフォルムが堪りません)

工場内(2013年11月16日撮影:サイロです)





工場内(2013年11月16日撮影:物悲しい雰囲気が漂っています)





工場内(2013年11月16日撮影:パルテノンの様だと言うのは言い過ぎかも)