マグロ丼、三浦三崎 2007年2月11日


 このところ、なかなかトマソン隊が出かけられないことが多いので、今回はアリモノ※1 誤魔化しますね。
 さて、トマソン隊の行く先々での美味しいものを少し、ご紹介しましょうね。トマソン隊のことですので、『美味しんぼ』的にはなりませんので食べ物の薀蓄は無しです。
 印象に残ったのは三浦のマグロ丼です。
 この日、うさおは何を思ったのか、急に三浦半島の三崎港に行こうと言い出しました。三崎港のマグロが食いてえ。三崎港はマグロが水揚げされる港として有名です。
 でも残念ながらマグロのせり市場は仲買人の免許が無ければ入れませんし、年数回の遠洋延縄漁船の水揚げシーンなんて撮れませんから、三崎港のホームページから少し拝借しちゃいましょう。
 写真はNHK のニュースでよく見かけるシーンです。
こんな風ですよ。


三浦港のマグロの水揚げ

 ライ隊員が冒険に向かうと、お食事は外にテーブルのあるお店とか、申し訳ないけど車の中でお留守居番かです。彼の明暗はお店の造りに左右されます。
 ライ隊員が同伴できるかどうかは、天国と地獄ですね。
 旧スタンダード石油の社員寮に取材した時は、本牧の町にはこんなお店があり、ソフトクリームにありつけました。良かったね。


本牧の町  2006年5月3日

 千葉幕張のカルフールのときはピザを貰いました。メタボ犬になる訳です。


千葉・幕張カルフール 2006年7月24日

 もちろん、彼も三崎港に行きましたがその運命や如何に。彼はマグロを食べることが出来たのか?この差別社会に対して彼は何を考えるのか?

 ポリティカルな話から入っていったトマソン隊外伝はどんな堅い話になるのか?
期待が持てそうである。

 さて、やって来ました三浦港。日曜日とあって港は結構な混雑でした。町営の駐車場にトマソン3号を突っ込み、テクテクテク・・・。ライ隊員のためにも歩かなきゃね。
 兎も角、良いお日和でした。


マグロ丼、三浦三崎港の中 2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎 2007年2月11日


 山のように見えるところは城ヶ島。上に突き出ているのは城ヶ島灯台。


マグロ丼、三浦三崎 城ケ島灯台 2007年2月11日

 景色は素晴らしいのだけれど、何故、タツオトさんのように情感のある写真が撮れないのか。何故、同じように季節を詠っているのに健ちゃんのような思い入れのある句が出来ないのか?
 うさおは自分のことをアナログ人間と思っているが、実はばりばりのデジタル人間で、写真も対象物が納まる最適解で撮影している。だから情感が無いのだ。
 船を主体にするのか、灯台なのか、人を主体にするのか、うさおは総てを写そうとするので、テーマが絞れずカメラが泣くなあ。
 それはおいておいて、マグロ丼のお店マップをご紹介しておきます。


マグロ丼、三浦三崎の地図 2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎の食べ物地図 2007年2月11日

 三浦港に行く途中にもマグロ料理を食べさせるお店が点在します。もちろん三崎港にはお店がごろごろしています。ですが、何処のお店も行列をなしており、ライ隊員とほのぼのお食事をすることはできそうにありません。


マグロ丼、海南神社参道 2007年2月11日 南海神社

マグロ丼、三浦三崎  紅緒の店の前の蔵2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎 紅緒の入店を待つ人々2007年2月11日「紅緒」店前

マグロ丼、三浦三崎 丸一商店 2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎 丸一商店のメニュー 2007年2月11日「丸一」

 最初に向かったのは、「咲乃屋」さんでした。既に店の前には多くの人だかりが。
 大丈夫、確か二番手に「紅緒」ってお店がある。美味しいお店って書いてあったし。あれ、ここも人が多くてだめだぞ。
 なあに、「庄和丸」、「鮮味楽」もあるし楽勝さっ!って、何でこんなに混んでいるんだい。足を棒のようにして歩くトマソン隊。だれた気分が全員に伝わります。
 ようやく見つけたのは、このお店、「丸一」。実は本業は海鮮物屋さんなのだが、どうやら休みの日には俄か料理店になるらしく、素人ぽい兄ちゃんが包丁を振るっていました。でも新鮮なマグロ丼が食べられるんだから良しとしましょう。
 もちろん眉を顰め「新作のマグロ丼を!」※2とバリトンで注文します。
「すいません。今、本鮪の冊を切ってきますので、お待ちのほどを・・・。それまでは、マグロの目玉の焼いたのは如何でしょうか、人気の絶品ですよ!」
 お兄ちゃんの言葉を鵜呑みにしてしまいました。確かにそれは粋人にとっては美味しいものだったでしょう。でも、舌が奢っていない私たちには、新鮮なだけでマグロの目玉は大変不気味でした。Cacco もそーっと、こちらに目玉丼のお皿を差し戻します。
 

マグロ丼、三浦三崎 飽きちゃったね、ライ 2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎 さあ、お散歩だ 2007年2月11日

このとき、ライ隊員は何をしていたのか。
「丸一」のお店の前で不貞腐れて寝ておりました。通り掛る方々から「可愛い〜!」って声を掛けられて、やに下がっておりました。
 出てきたマグロ丼は新鮮でしたが味が薄いように感じました。これが食べたかったマグロ丼なのか?
 何だか違うような気がする。お腹は一杯、財布はすっからかんになりました。でも、気を取り直して三浦港の散策に出かけます。


マグロ丼、三浦三崎 久野屋の蔵 2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎 久野屋の由来 2007年2月11日

 途中、ものすごく綺麗な娘とすれ違いましたが、カメラを向ける暇も無ければ、追いかける勇気も無く、残念な思いをいたしました。
 そんな娘狙っている訳でもないでしょうが、街にはカメラ、三脚を持ったマニアの方々で溢れ返っていました。(嘘です。家族連れの方のほうが多かったです。)
 散策の途中で出会ったこのお店は、江戸時代から続くマグロ船の海鮮問屋の蔵だそうで、店の前に由来の看板がありました。
 「久野屋の蔵」と言うらしいです。


マグロ丼、三浦三崎 山田屋酒店  2007年2月11日

 同じく由緒のありそうな酒屋さんがありました。山田屋酒店です。港町は潮の影響を受けるせいか、石造りのお家が多く、ここも裏に蔵を控えていました。
 蔵の特集の時に三崎港に来れば、沢山の蔵があったのになあ。


マグロ丼、三浦三崎 紅緒の斜め前の船舟 2007年2月11日

 このお店の前はもう海です。景観にはすごく恵まれています。


マグロ丼、三浦三崎 マグロの老舗 三崎館 2007年2月11日

どうせ三崎港に来るんだったら、多少豪勢に「三崎館」でも行って、海鮮丼でも食べりゃよかったかなあ。三崎港って小学生の時に遠足で来たことがあるような。バスで来てお弁当を「三崎館」で食べたような・・・。嘘かなあ。


マグロ丼、三浦三崎 船着き場 2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎 長閑に釣りをする人がいます 2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎 彼方の建物がフィッシャリーナ 2007年2月11日

 小学生でそんな豪華なことしないか?何しろ小学生の時は、全員がぼろぼろの洋服を着て、戦災孤児みたいだったものね。


マグロ丼、三浦三崎 彼方の建物がフィッシャリーナでくつろぐライ 2007年2月11日

マグロ丼、三浦三崎 退屈だなあ 寝ちゃうぞ 2007年2月11日

 三崎フィッシャリーナ・ウォーフにも行ったよ。波止場の中央に細長い建物があり、二階は展示場、一階は一般客用の卸売市場になっており、本マグロの中トロ冊のでっかいのが2000 円位で、赤身ならば1200 円位で売っており格安料金です。
 で、ライ隊員のお腹はどうなったかと言うと、お父さんのソフトクリームにありつけました。良かったね!


マグロ丼、三浦三崎 冷たくて美味しいです 2007年2月11日


※1 アリモノ:業界用語で既に撮り貯めてある画像の使い回しをすること。
※2 TVドラマ、「アンティーク」を参照のこと。