巨人の星

あれ、今回もトマソン隊特別編かな?
 補稿編のつもりなんですけどね。なんで初っ端「巨人の星」なんでしょうね。
昭和40年代を少し掘り起こそうと思い、探していたら若かりし頃に買ったこの漫画が出てきたので、読みふけってしまった。そのあまりにレトロでトマソンぽいので、少し書き込むことにしました。



 当時の少年マガジンに連載された「巨人の星」は、もって回った言い回しと、安っぽいヒロイズム、それに荒唐無稽の設定と言う熱血少年漫画のエッセンスが詰まっています。今の格闘技漫画、シェフもの漫画に一脈通じるものがあります。って漫画の話を書くんじゃなかった。トマソンです。
 連載当初からA4版の特大号が連載を追って発行されていました。したのものがそれです。
古くて印刷インクが所々滲んでいます。レトロでしょう?ってこれも違うな。





答えはこれ!球児達の汗と涙の物語ですが、ご覧通りの「おっ、昭和初期じゃないの、これっ!」って感じの挿絵です。
編集者が古いのか、挿絵画家が古いのか?昭和42年とはいえ、古すぎるんじゃないの。 
確かにこの年代に建てた建造物は、バブルのはじけを経験して見事にトマソンしていますけどね。



 でも、問題はこれからです。昭和50年代に突入しても、「巨人の星」はますますレトロです。昭和52年5月25日に「新・巨人の星」の特別増刊号が読売新聞社から発刊されます。講談社から移籍です。



 さて、ここでは青年中期に差し掛かった飛雄馬が青年実業家となった伴宙太によって、不死鳥のように右腕投手として甦ります。(彼は元々右利きなのを、一徹の大リーグボール養成ギブスによって、左利きにされていたって、知っていました?

同じく飛雄馬の姉、明子と結婚した青年実業家、花形満も再び打者として野球界に復帰します。泣き崩れる明子!花形や一徹から、未だに馬鹿、馬鹿と詰(なじ)られてピエロを演じている明子!いいのかこれで・・・。
 ってマンネリにドラマは進むが、対象としている読者はどの年齢層を考えているのだろう。何しろ主人公たちも歳をとったし、読売新聞だからね。少しこの本に載っているコマーシャルで検証してみましょう。



 まず、定番のお仏壇と温泉の広告?!。むっ。はて、しかし、続く宣伝は、シスコのガム!。合金バッチ入り?!判らないぞ・・・

でも、スパイクやバットの宣伝は少年野球を対象か?
 ということで、これはどうも、ひねてるけど子供向けってことが判明。ゼネラルサクライなんてcaccoが大喜びさ。
 この初刊にはおまけが「巨人の星」ポスターでした。このおまけはその後も続き、同年7月の2巻目にはシートレコードが付いていました。豪華です。(ソノシートのほうが有名だけれど、これは商品名です)



同年12月3巻目は、「魔球下じき」で指の温度を感知して液晶の部分が色が変わるあれです。この当時は豪華だった様な、ヘボい様な、そんな感じです。



そして、昭和53年5月は、カラー劇画はがきですし、なんと同年9月号はペナン島ですっ!って、ペナントだって!(ビシッ)。





ここまででしたね、豪華だったのは。次の年の昭和54年になると、またヘボいよく訳のわからん野球ゲームです。「ゴールデン」のネーミングがあまりにもひどい!



同年5月15日の記念すべき最終号は時間割です。



 う〜ん、素晴らしくもヘボい。この日はうさおの誕生日なんだよ。いい誕生日プレゼントでした。