企画 わたしの推し

                          TICA


誰もが知っているけれど、敢えての推し
なんで人気が出ないのか不思議だけど、誰にも教えたくない推し
「一般ウケしないのはわかってるよ」って推し
アーティスト、アニメキャラに限らず、スイーツ、台所用品、雑誌、 電化製品、テレビ番組、旅行先、スポーツ、ファミレスなどなどなど、あなたの 「推し」 を教えてください


あなたの 「推し」 を教えてください

1)Tomy Jr.
2)矢澤洋爾
3)渡辺日出男
4)うさお
5)Cacoo
6)Yuko
7)TICA
8)グリコ隊長
9)健
10)日出彦


  Tomy Jr.

1)誰もが知っているけれど、敢えての推し
大谷翔平

2)なんで人気が出ないのか不思議だけど、誰にも教えたくない推し
NHKの杉浦友紀アナ(結婚してなお魅力UP)

3)「一般ウケしないのはわかってるよ」って推し
蓮舫(彼女は嫌われてあるけど言ってる事は納得できる)

4)
・イオンのミニスーパー「まいばすけっと」
 (理由:他のスーパーで400円する「冷凍今川焼き(5個入)」が税込300円等結構掘り出し物が多い)


  矢澤洋爾

あなたの 「推し」 を教えてください
と問われて、最初は少し戸惑い、考えている内に結構面白い問題だな、と思いました。

最初の戸惑いは、まず「推し」って何かよく分からなかったからです。
文字からして「推薦」の一部があるから、きっと人に「これ良いよ」って勧めたくなるような何かだろうと推察しました。あ、「推察」にも「推し」と同じ字が入ってるなあ。でもこれは関係なさそうだ。
で、その方向で考えようとしたら2)に「誰にも教えたくない推し」とある。誰かに勧めたくなるような何かだと思ってたけど、誰にも教えたくないって、一体どういう事?僕の推察が間違っているのだろうか?なんかよく分からないなあ。でもまあ前に進まないといけないから、取り敢えず
 自分がそれを好きで
 それに拘りがあって
 人にも「これ良いと思うよ」と勧めたくなるような
そんな物がありますか、あれば教えて下さい 
という問題を投げかけられたのだ、と解釈して前に進む事にしました。(もし、出発点からして間違っていたらごめんなさい)

まず自分が何が好きか。
これを考えると結構困るなあ。すぐに思いつかない。あまり物に執着しないからなあ。
例えば食べ物。全く拘りがない。出された物は何でも食べる。どこそこの店のなんたらとかいうケーキをどうしても食べたい、なんて事も全く思わない。甘い物は好きなので時々アップルパイやモンブランなどを買う事もあるが、それとてスーパーで賞味期限が迫ったものを半額で売ってたので買ってみようというケースが多い。動機が不純ですね。
衣類にも全く拘りがない。衣類を買う時には同じ品質なら出来るだけ安いのが良いというのが拘りと言えば拘りかな。テニスウェアでもブランドのマークが入っているものは買った事がない。マークに何千円も払う気持ちはないから。今着てる長袖のシャツは確か30歳頃にも着ていた。40年間も着て、袖口は弾力がなくなってちょっとだらしなくなっているけど、プレーに支障はないし、他人様にも不愉快な思いをさせる事もないからまだまだ着ますよー!靴は底がすり減って怪我でもしちゃいけないから最低でも2年で履き替えてる。2年の間にスポーツショップを観察していて安くなったのを見計らって将来に備える。だから靴はニューバランスだったりヨネックスだったり一応ブランド物なんだけど、それはたまたま1足4990円で売ってたのがそのブランドだったというだけで、ブランド名に拘りがある訳ではありません。
テニス仲間の内にはナイキやアディダスで身を固めている人もいるが、僕には不思議です。ひょっとしたら自分の審美眼や価値判断能力に自信がなく、他者に選択基準の判断を任せているだろうか?
僕は物に関していえば拘りを持たないようにしようという拘りがあるかも知れない。

では何に拘りがあるかと考えて見たら「時間の使い方」とか「お金の使い方」とか「物の考え方」などに拘りを持っているかも知れない。時間やお金の使い方に関しては出来るだけ無駄をしたくない、という拘りがある。散歩する時には必ず音楽や落語を聞きながら歩くとか、そもそも散歩そのものもただ無目的に歩くのではなく、スーパーで配布している無料の水を貰いに歩いて行く等、何らかの目的・別の成果を兼ねて散歩をしたい。どこかのスポーツジムで動きもしない自転車を一生懸命漕いでいる人を見かけるが、
不思議で仕方ない。そういう人は恐らく高級車、1リットルで5㎞も走らないような高級車でジムに乗り付けてるんだろうなあ。僕なら自転車で行く、いや元気ならジョギングや散歩でそこへ行くなあ。
「物の考え方」について言えば、色んな考え方があるのを認めようという立場で、こうでなければならない、とか自分の考えを他者に押し付けるのが大嫌い。「皆が心を一つにまとまろう」なんて言われるとちょっと引いてしまう。ナチスの党大会や北朝鮮のマスゲームで全員が一糸乱れぬ様子を見ると寒気がしてくる。
だから僕は自分の好きな事は誰にも譲る気持ちはないけど、それを誰かに押し付けようとも思わない。人それぞれ独自の考え方があって当然だし、皆が違う事こそ大事にすべきだと思うから。
世間的に評価されているものでも、自分が好きになれないものはどうしてもそれを評価する気持ちになれない。ブランド物を身に付けたくないのはお金が勿体ないのもあるけど、価値観を他者に依存していると思われたくないから。
いくら世間で評価されようと、その道の権威が認めようと、自分が嫌いなものは嫌い。
例えばピカソの絵。世間の評価は大変に高いけど、あの絵のどこが良いのか全く分からない。「泣く女」なんか色も形もゴチャゴチャで全然美しくないではないか。抽象画が嫌いな訳じゃない。マチスの絵なんか色もフォルムも実に美しい。クリムトも好きだなあ。マチスやクリムトにはどことなく気品がある。でもピカソの絵は(気品を感じる物もたまにあるけど)「ゲルニカ」にしたって気品を感じないなあ。
映画で言うとスピルバーグの映画。本当につまらない。「激突」と「ジョーズ」はまあまあだけど、それ以外は本当につまらないね。最近はスピルバーグの作品だと聞いただけでもう見る気がしない。映画はウィリアム・ワイラーやビリー・ワイルダーが好きだなあ。
あ、でも僕は自分の好みを人に押し付ける積りは毛頭ありません。
自由は責任の裏付けがあって初めて成立するのと同じように、自分の好みや価値観を堂々と主張するのは他人の価値観を尊重する事によって初めて成立するものだと思うから。
結局僕には「推し」はない、理論的にありえない、って結論になっちゃうな。


  渡辺日出男

推しですが、みなさまのを拝読すると、ちょっとレベルが高すぎるな~と怖気づきます。
推しとは、若干違いますが、米国の大統領選の行方について2018年からず~っと気になっているので、プロ民主主義
ポッドキャースト、Meidas Touchをチェックしています。ご興味ある方にはお勧めします。

ドクガクサイトには不向きと思いますが、米国国家安全保障グループとトランプMAGAの対決の背景を添付しました。
昨年と一昨年に書いた若干古いものですが、今の状況を理解するには役立つかもしれないと思います。
世界中が大混乱です。私は、トランプを上手く抑えきれれば、米国のリーダーシップがかなり回復するので、少しは世界も安定するかもと思っているのですが、どうなりますか。

ご希望の推しに直接お役に立てないようで申し訳ございません。


  うさお

1)誰もが知っているけれど、敢えての推し
「ふなっしー」さん。誰もが自分を忘れても、あの格好で子供たちと遊ぶなっしーなーの姿勢がたまらなく好きです。

2)なんで人気が出ないのか不思議だけど、誰にも教えたくない推し
tomy's Jr.さんと同じくNHKの林田理沙アナ。ブラタモリの時はとても良い味を出していたのに、報道番組に移ってから髪型がペタンと張り付いて精彩を欠いています。タモリに「ご出世なさいませ!」と言われたことがプレッシャーになっているのかな。

3)「一般ウケしないのはわかってるよ」って推し
お絵描きロジック。数字に従って枡を塗っていき絵が現れるパズル。一時大人気だったが、今は本屋さんに行っても一種類くらいの月刊誌しか売られていない。

4)アーティスト、アニメキャラに限らず、スイーツ、台所用品、雑誌、電化製品、テレビ番組、旅行先、スポーツ、ファミレスなどなどなど
「ライン」の柴ドリル・スタンプ。これやね。


  Cacco

企画復活おめでとう!
振り返ればドクガク発足時代から数々の企画を皆さんと共にやってきました。
シンドクガクでもまたひとつのテーマで各人各様それぞれの意見を語り合う場ができてとてもうれしく思っています。
今回のテーマは「推し」
令和6年2月28日朝日新聞記事に依ると、それは
「好きなんて言葉では語りきれない至高の相手への憧れ、夢」
なんだそうです。



Caccoは幼い頃から「推し」と共に生きてきました。
その頃は「推し」という言葉があるはずもなく、自分で勝手に「アイドル」と呼んでおりました。
それはちょっとくらいの好きとは一線を画す、今で言う「推し」とぴったりなわけで、50年ほど時代を先取りしていたのではないかと自負しております!エッヘン
Cacco的歴代推し代表格はドクガク時代からご一緒の皆さんはよーくご存じのミスチル桜井くん。
彼がCaccoの人生史上5番目の推しとなります。
かれこれ30年ほど「桜井推し」を続けておりますが、少し長く続け過ぎたかと思ったりする今日この頃、まだこれから少しは残ってるだろう人生で、ある日突然
「沼にはまっちゃった新しい自分」
に出会う日がいつ来るのか(来ないのか)楽しみにしているところです!

そこでシン・ドクガクからの質問。
1)誰もが知っているけれど、敢えての推し
ま、ドクガクからのお付き合いの皆さんはこれまたご存じなんだけど、誰もが知ってるCaccoの「推し」を敢えて書くなら
阪神タイガース!
ずっとずっとずっと共に歩んで参りました。去年はいい思いをさせてもらって、あんないいことが毎年あったら大変とか思いつつ、今年もひそかに…(あまり人に言うと叶わなくなるといけないからね)

2)なんで人気が出ないのか不思議だけど、誰にも教えたくない推し
Tomy's Jr.さん、うさおさんと同じく報道ステーションの下村彩里アナ。鶴のように細い首の高身長アナ(そう見えます)。
ニシエヒガシエいつも飛び回っている下村アナ、なんたって趣味がよろしい。
災害現場にはノースフェイスの黄色のパーカー、首相官邸や近場ではおしゃれなコートを着こなします。
あぁこんなコートがほしいのよね、とCaccoはテレビ見ながらいつもため息をついております。

3)「一般ウケしないのはわかってるよ」って推し
田原総一郎氏。ご存じテレ朝の長寿番組「朝まで生テレビ!」の名物司会者。
今年で御歳90才になるはず。けれど未だ現役。素晴らしいと言いたいけれど、ここ数年の「朝生」は田原さんに振り回されておりますな。自分の言いたいことしか言わない、誰かが話しているのを遮る、大きい声で威嚇する、自慢話が多い…
少し前まで田原さんの暴走を止めていた三浦瑠璃氏も夫の事件で姿を消し、誰も止めるものもおらず…
「朝生」はどこにいくのか?できることならモーニングショーの玉川さんが引き継いでくれたらCacco的にはうれしす~

4)アーティスト、アニメキャラに限らず、スイーツ、台所用品、雑誌、電化製品、テレビ番組、旅行先、スポーツ、ファミレスなどなどなど

ニュース番組全般。
日本の未来に興味あり。アメリカ大統領選にも興味あり。
Caccoはもうじきこの世とおさらばするけれど、それまでは日本がどういう風になっていくか、しっかり見届けたいと思っている次第。事実は小説よりも奇なりの言葉通り、日々は驚きに満ちている。
いやぁ大谷さんの結婚発表には驚き桃の木山椒の木!(これを書いてる時点で昨日の夕方発表だった!)

先に載せた朝日新聞記事によるとファンたちには「幸せをくれる『推し』に恥じないオタクになりたい」という考えがいつも原点にあるそうだ。
「推し」に恥じないオタクになるために一生懸命働く。そして恥じないオタクになることは恥じない社会人になることに繋がる。
まったく同感。Caccoも同類。
「推し活」最高!!「元気のひけつ」!
いい世の中になってきたんじゃんね!


  Yuko

私の「推し」

ドクガクとの出会いは、ほかならぬ「浜田省吾」であったので、
推しというと、やっぱり省吾さんしか思い浮かばないな…
で…いろいろと考えてみました。
そして、今自分が楽しんでしていることが「推し」に繋がるのかなということに辿りつきました。

私は今、俳句や日舞など伝統的なことをしていて、大した力も無いのに否応なしにそれを教えるなどという立場になってしまっていて、それが嫌という訳ではないのです。
でも、これが私の「推し」というのとはまた違うと思うのです。
前置はよしとして、私は家庭菜園を「推し」たい!です。
生き物は何でも好きで、猫3匹と犬1匹と暮らしています。それに加えて、もちろん花や木も好き。
いつからか、3階のベランダで(これが結構広いベランダなので)家庭菜園を楽しむようになりました。
花ももちろん可愛いけれど、実になってくれると何ともいえない満足感と喜びが味わえるのが家庭菜園です。
イライラした時にもベランダの野菜たちと向き合うと、穏やかな気持になれるから不思議です。
今年は、そら豆が蕾をつけているだけの菜園だけど、そろそろ春植えの野菜を植えようと考えています。
可愛く実った野菜や果物は、きっと心にたくさんの栄養をくれるのだと思います。
家庭菜園が私の皆さんに伝えたい「推し」なのです~。

菜園は一坪弱や風光る  yuko


去年の夏の可愛い実のり


小さくても甘いデザートに


もうすぐ花が咲く楽しみなそら豆

猫も菜園の風が好き↓



  TICA

わたしの推しは ビーズ織り 
手芸工芸の世界はいろいろなものがありますが、始まりが1920年頃からと歴史はあるのに超マイナーなビーズ織り
この機会にみなさんに織りの良さを是非知っていただきたいとビーズ織り普及委員会は思うとですっ

★ビーズ織りのよいところ

まず、工程が単純  
そのうえ、ダイニングテーブルの端っこで出来、作業場所を取らない
驚くことに、必要なものは織り機、糸、針、ビーズ、目数表 の
5つだけ
 
織りの説明をします

小~大の織り機たち(よれてる「マツコ」がかかったままで失礼します)



織り機に経糸を張り、横糸を針で織っていき
織りあがったら、糸を処理して完成

まさに
た~ての糸はわたしぃ、よ~この糸はあなたぁ♪
です

織りをしている方が口をそろえて言うことは、織れるけれど「図案が創れない」
そういうひとに紹介しているのが

ビーズ織りの作成ソフト(KG-Chart)
(以前は無料だったのですが、いまは4000円)





このソフト、色番号まで指定してくれるのですが、残念ながらそれは信頼できるものではないので織りでいちばん難しい工程は色決めということになります
この色が正確になったら、じゃんじゃんばんばん出来てしまうのですが、、

そして、織るのに頼りになるのが 目数表
色の記号とビーズの数が書いてあります



で、何回か修正をしてやっと完成



肝心のビーズは1.6mm (穴の大きさ0.8mm)のミユキのデリカビーズを使っています

20g4000粒



よく行く浅草橋のビーズショップのおじさん(ミユキビーズで働いていた時に「デリカビーズ」という名称を作ったひと)でさえ、デリカビーズでグラデーションは創れないといいます

色系統別にケースに収納しています


右側の棚にも8ケースあります
これだけ色数があっても、グラデーションを創るのに苦労しています
これはビーズ織りの足りないところというより、わたし個人の問題かな(^^;


ビーズ織りの大きな課題は織りを若いひとがやっていない ということ
わたしの周りには30代後半のひとはいましたが、だいたいは50代から70代の女性でした

わたしが織り機やビーズをなぜこんな大量に持っているかということと関係しています
織り機は写真のほかに、組み立ててもいない特大の織り機は別として、同じような大きさの織り機が3~4台あります
個展を開いたりInstagramに作品を載せたりしていると
お声がけをいただいたり、個展会場に持ってきてくださったりした方が5~6人いらっしゃいました
その方たちはみなさん「娘」さんでした

ビーズ織り普及委員会としては、もっといろいろなひとにビーズ織りに慣れ親しんでもらいたいと思っています
わたしが始めたころのビーズ織りは、じゃらじゃらしたフリンジがついてるパーティーバッグや豪華なラリエットなど、使わないよー!というようなものばかり
それでいて、買おうとするととんでもなくお高い
だからわたしの目指すビーズ織りのテーマは「日常使い」

オリジナルのものが出来るのは楽しいです

わたしの場合は、商売にならないのが悲しいところですが
使えきれないほど織り機があるので
いつか自宅でビーズ織り教室が出来たらいいなと思ってます

これを読んで少しでもビーズ織りに興味を持っていただけたら、わたしはたくさん喜びます

なお、どんなものか見てみたいなと思われたら、今号から始めた「千の織り」をご覧になってください


  グリコ隊長

TICAちゃん、企画ありがとうございます!
推し…、どの程度から推しって言っていいのかなあ〜とか思いつつ。
グリコ的「推し」の認識、動向を気にかけて、可能なら現地に足を運ぶようにして、チャンスがあればお金を落とそうと思ってるのは、いまならベルマインツ(バンド)、小沢道成(演劇)、霧島(相撲)!

ベルマインツはふたりのVo/GtにひとりのBaの3人組ポップスユニット。
関西学院大学の軽音楽部出身で大学時代のBUMP OF CHICKENのカバー動画がバズった。



(Caccoちゃん、ミスチルのカバーもあるよ!)



なんたって歌が抜群にうまい。曲も詞もいい。



まだ世の中には見つかってない。がんばれベルマインツ

小沢道成は「観た!レポ」でたっぷり語ったので。むむむ、才能!
読売演劇大賞受賞おめでとうございます!!!


読売演劇大賞、第31回ノミネート決定…作品・男優・女優・演出家・スタッフ5部門  : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

霧島は(当時は霧馬山)新入幕の場所(2020年1月場所)で活躍していて、相撲がおもしろくて注目するようになった。足腰が強くて粘り強いから土俵際の逆転がある、決まり手のバリエーションが豊か、勝ってニコニコ、負けてニコニコでいつも楽しそうに相撲を取っていた。


*ファン感謝祭でサインをする霧馬山(2022年10月)

幕内上がってしばらくは、しぶとく勝ってるのに豊昇龍や若隆景のかげにかくれて注目度はさほど上がらず、解説の親方からも地味地味と言われていた笑
そんななかでも着実に番付を上げて2021年11月場所に新小結に。このときははね返されるも、2022年には上位に定着。コンスタントに勝ち越していたが三役陣も手堅く勝って席が空かず、9月場所でようやく再び小結に。小結でもしっかり勝ちを積み重ねて、いいなあ、うまいなあ、と思っていたところ、2023年3月場所で関脇に昇進するとまさかの初優勝。
まさかというのはわたしがまさかと思っただけなんだけれども笑 
勝ってるし、優勝争いに絡むことも多く、いつか優勝するだろうとは思ってたけど、まさかこの場所で!こんなに早く!という気持ち。

2023年も快進撃。7月場所で大関昇進して霧島に改名。ところがこの場所は骨挫傷で初日から休場。途中出場するも、負け越していきなりカド番。ハラハラさせるね…。
次の場所でしっかり勝ち越すと11月場所も優勝。2024年1月場所には綱取りがかかるも11勝4敗でならず。
終わったばかりの3月場所は不調で負け越してしまった。どうやら首を痛めていたらしい。

祖母が稀勢の里が出てくると怖くて見られないと言ってたけど、その気持ちわかる〜。
番付上がると勝って当たり前だから負けるといろいろ言われちゃうし。厳しい世界だ。
いまはもう前みたいに勝ってニコニコ、負けてニコニコも見られなくなってしまった。
ちょっとさみしい気持ちもあるけれど、番付が上がるってそういうことなんだね。
怪我なく、長くおもしろい相撲を見せておくれ〜。


  

① 最近の「推し」の使われ方はファンとか好きとかいうだけでなく人にもお薦めするという強い気持ちがあるようだ。そういう意味では「推し」など無いのだが強いてあげるなら「江戸川乱歩」、「エドガー・アラン・ポー」。
推理小説、怪奇小説を好きになったきっかけの作家だからだ。

 

江戸川乱歩は亡くなって随分経つが未だに新装版の全集が組まれたり豪華保存版が出たりしている。
ポーの作品でいまだにに印象に残っているのが「はやすぎた埋葬」だ。
ある意味では死ぬことより死んだ後、このような事が起きたらと思うと怖ろしい。

② 探偵ナイトスクープ。
関西では言わずと知れた人気番組だが関東では放送されていない。かっては同系列のテレビ朝日で深夜に放送していたのだがゴルフ中継で飛んだりしていつの間にか消えてしまった。番組は視聴者から寄せられた依頼により番組の探偵が調査するのだが探し物から疑問の解決、時に馬鹿らしいものも多いが感動するものもある。最近、刺さったものでは「人生の折れ線グラフ」。道往く人をつかまえてはその人の人生の浮き沈みを折れ線グラフにして語ってもらうというもので関東の人だったら絶対答えてくれないだろうし、自分も人のを聞くのはいいが答えたくはない。こういうところが関東には馴染まないのかもしれない。

③ いわゆるがらくたコレクション。
マッチ箱、試写状・招待状、映画・広告ポスター、映画の前売りグッズ、本の栞、書店のブックカバー、缶飲料の空き缶、等々
色々集めているが今、力を入れているのが飲食店のショップカード(名刺)。

  

この手の収集家というよりは研究者なのだが一目置いているのが以下の3人。
町田忍(庶民文化研究所所長)
 収集癖がありお菓子のパッケージ、カップ麺の蓋、納豆のラベル等100種類以上のジャンルをコレクション。昭和の暮らし、風俗にも詳しくレトロ番組ではしばしば見かける。
串間勉(昭和レトロ商品博物館名誉館長)
 昭和40年代の子供文化、昭和商品文化の研究家。
 子供目線で見た昭和の暮らし・イベントを書き著した作品を多数書き著している。
 (まぼろし小学校、まぼろし万国博覧会、子どもの事件簿等)
久須美雅士(清涼飲料水研究家)
 「コンビニグルメ」ガイド、清涼飲料水・スナック菓子等をテーマに執筆。
 ソフトドリンクの公式ブログは時代背景や販売状況をも網羅したもので収集家にとって非常に参考になる。

   

  

④ ビッグコミック。
マガジン、サンデー、ジャンプ等は卒業したものの創刊以来読み続けている。
創刊は1968年2月。自分が高校1年生の時、成長した子供の漫画離れを引き留めるため発刊されたもので当時の5大作家(白土三平・手塚治虫・石森章太郎・水木しげる・さいとうたかを)を起用し、作品の質、内容を青年向けに揃えたことで大いに注目されたものである。その後も編集方針は変わらず藤子不二雄(藤子・F・不二雄&藤子不二雄A)、楳図かずお、ちばてつや等の大御所が寄稿している。
表紙のイラストは当初、井坂芳太良が描いていたが没後、1970年10月25日号からは日暮修一による著名人の似顔絵が表紙となりこのスタイルは日暮修一氏が亡くなった後も(2011年)金子ナンペイ氏が引継ぎビッグコミックの顔となっている。



今、連載中の中での「推し」は、JAZZ漫画「BLUE GIANT」だ。
作家は石塚真一&NUMBER8。音楽にあまり興味がない自分だが音の無い漫画において演奏シーンの描き方が圧倒的。ストーリーはジャズに魅入られた一人の高校生が周りの人を巻き込みながらバンドを結成しステップアップしていくもの。これまでに3つのシリーズが完結し、現在4つ目のシリーズを連載中。

ブルージャイアント         (全10巻:80話 仙台・東京編)
ブルージャイアント スプリーム   (全11巻:88話 欧州編)
ブルージャイアント エキスプローラ―(全9巻:72話 アメリカ編)
ブルージャイアント モメンタム   (既刊1巻(2024/2/29現在)ニューヨーク編)

   

この作品の魅力の一つに人と人との関わりがあるのだが各単行本の巻末には本誌掲載時には無い特典頁がある。主人公の家族や知人、出会った人物が本編の数年から十数年後にインタビューに答える形で主人公について語っていて登場人物の魅力を広げる効果となっている。


  日出彦

わたしの推し                             日出彦

 血糖値が3か月継続して急上昇したため、2月末に地元病院の糖尿病センターの主治医から入院勧告をされてしまいました。そのため、諸活動を暫し停止して、自宅での生活習慣の改善に邁進してきました。まだ最終判定は出ていませんが、中間結果でHbA1cがやや下がったので、少しほっとして、シン・ドクガクの企画に答えてみることにしました。大変遅れまして申し訳ありません。

そもそも「推し」とは何かを理解するために、Google翻訳で調べてみると、favorite、push、my recommendationが出てきました。ここで“push”は「押し」が普通かも知れませんが、「推し」の意味を言い得ているかも知れません。ビジネスでは“recommend”をよく使いましたね。そこでMicrosoft Bingで“「推し」とはなんですか?”とAIに聞いてみました。答えは「深い愛着を持っており他の方にもおすすめしたいと思う人物や物を指す表現」という小学館Domaniにおける定義が出てきました。推しを持つ人にとって、推しとは①生きがいや活力、糧や栄養、②希望や元気の源、③夢や憧れ、幸せなどとなる対象であるようです。また、GoogleのGeminiでも「自分が特に好きで応援している人やものを指す言葉」とあり同じような意味と言えます。コアとなる対象はアイドルやアニメのキャラクターのようですね。
 しかし、以下では事物であるヒトやモノに限らず、事象であるデキゴトやモノノケなどにも広げて「推し」を考えてみることにします。

 ご存じかも知れませんが、自分の推しは「中島みゆき」でした(過去形です!)。ファンクラブにも入っていたのですが、コロナ禍の3年間でステージやツアーの中止などが重なって気が抜けたこともあり、また身辺もゴタゴタしていたため、年会費の支払いが遅れてしまいました。学会などでは期日に遅れても支払い可能なことが多いのですが、このファンクラブは期間限定の振込口座である日突然消失してしまい連絡の仕様もなく、そのまま退会となってしまいました。(何か振り込め詐欺の手口を連想する!)

 そんなわけで、いまはささやかな隠れ中島みゆきファンとしての立ち位置です。最近、NHKの新プロジェクトX ~挑戦者たち~が再開してテレビに復活したことを喜んでいます。

 コロナの禍中では、映画館にも行かずにもっぱら自宅でビデオでしたが、AmazonのFire TV Stickを購入して、無料のPrime Videoを鑑賞するようになりました! (この機器を購入すると自動的にPrime会員になって、Video以外の電子図書も冊数限定はありますが、無料で読み放題になります。最近はどうか分かりませんが…。)
 つい最近は期間限定で「ゴジラ-1.0」を観ました。他にも結構面白い内容の映画やテレビドラマが無料で見られ、コスパも良いので、とりあえず自分の推しです。

 その昔、出張で何度か富山に行き、ブラックらーめんを食べ歩きました。最初はなんてしょっぱい味だと思っていたのですが、暫く経つとまた食べたくなるエキスが入っているらしく、食べてしまいます! ご存じとは思いますが、戦災に会った富山市の復興のために、全国から集まった肉体労働者のために昭和22年に「大喜」という店が考案したと言います。当時、ラーメンは米飯のおかずとして食べられたようで塩分補給として濃い味にしたようです。自分も大喜のラーメンを食べてみましたが、先に述べたようにただしょっぱくてあまりうまいとは感じませんでした。現在はいろいろな店でブラックラーメンを出しているので、食べ比べたところ、「誠や」という店のラーメンが自分には一番フィットしました。それで、「誠や」のブラックらーめんを推しておきます。この土産は富山駅の「きときと市場とやマルシェ」という土産物販売ストアで買えます。通販もやっているようです。

 自分が本誌に載せている読書評もその小説の推しを行っていることになりますね。小説は普通ですが、読書評はかなりマニアックなので、敬遠される方も少なくないとは思いますが…。

 コロナ禍ではYouTubeを観ることも増えました。未知/未経験のジャンルやコンテンツにも手を広げて観ています。それらの中から<中間発表>として推したいコンテンツをいくつか挙げてみます。
 ・山田五郎のオトナの教養講座: このシリーズは和洋の有名絵画にまつわる画家や関係者のエピソードが中心の解説ですが、オモシロオカシイ語り口で、結構教養になる内容です。中でもアンリー・ルソーについての話は興味深かったです。
 ・花於里吟八重の新舞踊(花於里チャンネル): 演歌や歌謡曲に合わせた日本舞踊が新日本舞踊とか新舞踊とかの区分で数多くアップロードされています。内容はずぶしろから舞踊家まで、ピンからキリまで、いろいろです。
これらの中で、この人はややお年を召していますが、踊り上手であると思います。新舞踊家で花於里流の創設者という事です。聴覚障がい者向けに「手話振り」を考案して公開しています。ほとんどが素踊りですが、中には日本髪の衣装の踊りもアップされています。自分では「序の舞恋歌~さんさしぐれ入り~」や栄一寿との共演の「博多夜船」がお勧めです。
 ・よく眠れる宇宙論(ハヤシチャンネル): 宇宙物も数多くありますが、このシリーズは最新の宇宙論を科学的にかつ裏話を交えて素人に分かり易く解説していると思います。語り手が顔を出さず、スライドだけで進行するのも好感です。目下、進行中でどうまとまっていくのか楽しみです。

 ところで、ビッグバンの前はどうだったかという素人質問に答えるYouTubeが、これまた数多あります。怪しげな内容も多々ある中で、下記の東京大学のサイエンスカフェでの村山 斉先生の話が興味深いです。興味のある方にお勧めします。
  https://www.youtube.com/watch?v=mXzfoAlHWMk&t=1742s
 ESA(ヨーロッパ宇宙機構)が2009年に打ち上げた宇宙マイクロ波背景放射を観測するためのプランク衛星の観測結果から、宇宙の組成(?)はダークエネルギー68%、ダークマター27%、通常の物質(バリオン)5%(質量比)が導き出せるそうです。この比率は理論的にも現在のわれわれの宇宙の生成にうまくマッチしているそうです。さらに、この僅か5%の物質の元素組成は水素75%、ヘリウム23%、酸素1%、炭素0.5%、残りの元素は0.5%以下(質量比)です。つまり、水素を除き、人間の体を構成している酸素、炭素などは宇宙全体からみると極極わずかな物質であり、これを基に地球上で生命体として進化してきた一つの決着が人間といえるわけです。確率で考えると「チンパンジーがワープロでシェークスピアの戯曲を打ち出す」よりも稀有な事でしょう。これが実現していることは全く不思議です。
 話が脇道に入りすぎました。「推し」の話はとりあえずここまでとさせて下さい。