79号の書感(うさお)
「くるみ」「Fifty's map ~おとなの地図」
「くるみ」の撮影ポイントを探して夕方の玉川土手を歩いたことがあります。夕暮れ時の暗い写真はみんな画像がぶれていて使い物になりません。
若い時に時折、大学から土手に沿って歩き、田園調布駅か多摩川駅に出ることがありました。田園調布の住宅街は著名人が実名の表札を出していました。石坂洋次郎の家も探し出しましたよ。
世田谷の水道道をたどるツアーに参加した時も、この土手を歩きました。そう思うと馴染み深い場所です。今では足が弱くなってとても無理です。
メンバー紹介
「TICA]さんが復帰しました。企画テーマをいろいろ練り上げてくれています。高校生から麻雀をしていたのは聞こえが悪いなあ。彼女のお父さんが麻雀、好きだったからね。
企画提案
「わたしの推し」
いち早く返事をくれたのが、Tomy Jr.さんで次が矢澤洋爾さん、新メンバーの渡辺日出男でした。「推し」の意味は各人各様に捉えていて、これはこれで、なかなか面白かったです。
今回は返事をくれた人のアイコンを名前の脇に付けてみました。意外とかわいくできました。
ケータイシャシンカン改めスマホ写眞館
ご近所によく映画、テレビの撮影に使われる商店街があり、テレビ画像と実際を比較したものです。鶴見の佃野通り商店街はロケ地に本当によく使われるところです。撮影場所としては佃野通り商店街と横浜橋商店街は双璧をなしますね。
横浜橋商店街
佃野通り商店街
雰囲気がよく似ています。アーケードもそっくりです。
庶民の生活振りを示すのに格好の場所なのかもしれません。鶴見には15年くらいは住んでいましたよ。この佃野通りも良く知っています。高校も鶴見に通っていました。でも、TICAさんみたいに撮影現場に出くわしたことはありません。
グリコの観た!レポ
4本の演劇のレビューです。
◼️我ら宇宙の塵@新宿シアタートップス(2023/8/2、8/8)
浅学で申し訳ありませんが、小沢道成さんも池谷のぶえさんも失礼ながらお名前を存じ上げません。短い期間に2度も観に行っているのは入れ込んでいる証だなあ。パペットの少年はまるで四谷シモンさんの作られる球体人形のようです。
余談ですが、香川県坂出市に四谷シモン人形館 淡翁荘があります。鎌田醤油の鎌田勝太郎が迎賓館として建てた洋館を美術館に用いたもので、四国に寄ることがあれば一度は見ておきたい所です。
四谷シモン人形館 淡翁荘
◼️くるみ割り人形外伝@KAAT大ホール(2023/8/5)
少女クララはコミ障になってしまい、うさぎの人形をお供に冒険に向かいます。ジェットコースター的に、目まぐるしく劇が展開するようです。オペレッタのような感じかな。役者さんも色々な方面の方がいるみたいで、色んな要素がふんだんに混じっているみたい。ポスターには北九州芸術劇場中劇場とあるので、小倉まで観に行ったのかな。フットワークが軽いなあ。グリコ隊長!
◼️さいごの1つ前@逗子なぎさホール(2023/8/6)
この劇を観るのに、逗子まで足を延ばしています。本当にフットワークが軽いなあ。白石加代子さん、未だ御健在で舞台に立っているんだあ。昔、何かの映画に出ていた白石さんの無表情ぶりがとても怖かった。
■燕のいる駅@紀伊國屋ホール(2023/9/28)
紀伊国屋ホールは学生時代には、文化の香りがするところで、ここに行くだけで文化人になれたような気分でした。グリコ隊長はこの演劇を観ている頃も足の指を折ったままだったんだね。ここにも小沢道成さんが出演しているようです。追っかけというのも大変だね。
オーディオへの道「苦悩の日々」
阪神・淡路の震災を経験したタツオトさん。オーディオを地震で失いました。私の経験では建築の人間よりも、土木の人間の方が音楽が好きなような気がする。建築の方がインテリアとしてオーディオ機器を配置するので、音楽好きが多そうなのにね。
震災があった時期に、うさおは二つの繋がった部屋の響きがどう変化するかを研究していました。カップルド・ルームの片方の部屋の残留音が他室で拡散・減衰して、またもとの部屋に戻ってくるという、ややこしい残響過程を計算できないかというテーマです。これは流体の拡散理論のようなもので、当時の研究所のミニコン程度ではお手上げのものでした。とりあえずトライしたという処をみていただきたい。
オーディオから離れたタツオトさんは自らを楽器にしようと合唱団に入ります。本拠地はザ・シンフォニーホールだったようです。ザ・シンフォニーホールは大学の先輩(他社の技術研究所)も担当し、竣工時には日本音響学会の見学に行ったような気がする。あのころは同業他社の人でも平気で技術を見せていましたね。
個展 深堀富美子
うさおは今は無き「とうよこ沿線」という「過去の地元の街の風景写真」を載せているサイトに、地元情報を投稿していました。そのサイトを見て雅子さんが「地下トンネルの世界から」の出版社:共同文化社に問い合わせて、メールをくれました。雅子さんは画家だったお母様の「水道塔」の絵を多数、送ってくれました。巧みな筆さばきと大変素晴らし感性の絵でしたので、web個展を開らかせていただきました。
キャンソン紙かワトソン紙に描かれた絵は、このざっくり感がよいですね。細い線が風景に奥行を与えています。うさおも描きたいな、こんなタッチで。それにはもっとたくさんの修練が必要で、感性も磨かなくてはなりません。
最近、「ブルーピリオド」という漫画を読みました。藝大生が絵の世界に目覚めていく話です。藝大で学ぶとこんな絵が描けるのかな。うさおは感性が無いから無理かな。
死に直面した自分探しの旅
ニシサンに日出夫さんを紹介されて、他誌で掲載された原稿を回してもらいました。大変ユニークな原稿でした。この中に、「大人の算数絵本」を執筆中だと書かれていました。現在、この本を出版すべく、「ひらつか防災まちづくりの会」のメンバーが参集して編集中です。もちろん、うさおも挿絵を描かせて頂こうかと思っています。どんなオーダーが出るのか楽しみです。
点景
ニシサンは昔、イージーライダーでした。地元の静岡で山道を走っていました。一度坂道でコケて、太腿に大きな傷跡があります。だから、気に入ったバイクがあると直ぐ買っちゃいます。そして盗まれます。バイクに関しては結構、波乱万丈的なことがあります。俊さんというお友達がいます。彼もバイクが好きなので二人でバイクの話に浸っちゃいます。私たちももう若くはないんだから危ないことは自重しましょうね。
今夜はシングルモルトウイスキーで!その3
パーカー三木さんは洋酒派の雄です。自宅にもワイン、ウィスキーを置いてありますが、行きつけのバーにも好みの酒を置いてあるようです。今回もウィスキーの蘊蓄を披露してもらいました。この間、U-NEXTで18世紀の英国から現代のニューヨークにタイムスリップした監察医の話を見てました。その中に上級酒として「マッカラン」の名前が挙がっていました。おう、これは読んで知ってるぞとTVに向かって話していました。「シングルモルトのロールスロイスなんでしょ、旨いんだってね!」誰もいない部屋でそう呟やきました。
神奈川県警「ヲタク」担当
鳴神響一さんの本はこれ以外は、読んだことありません。この人の似顔絵を描いていたら、何だか描けば描くほど、どんどん違う人になります。何だかお酒に浸りそうな人だなあ。アロハシャツも軽そうに見える。線をつけ足したり、削っていくと見たことも無いような人が描きあがります。誰だ、これは?
以前に「三橋達也」が「三橋美智也」になったのと同じ現象です。ああ、合わないんだ、この人と。幻冬舎の本なので、ある程度期待して読んだんですけどね。
江口寿史扉絵大全集
一時、夢中になりましたが、「すすめ!!パイレーツ」は普通のギャグマンガでしたが、「ひのまる劇場」は一つ抜けたようなところが魅力的でした。「抜けたような」という感じは、例えば倉多江美さんの漫画のように、どこかしら乾いた突き放したようなギャグのところでしょうか。「ストップ!! ひばりくん!」はその抜けたような感覚がふんだんに入っていたと思います。
一枚物のイラストにしてしまうと、その面白みが伝わりませんので、この本は一回読むと秘蔵本としてとっておくことにしました。
スタンダードな日常から12 目標は手段にして目的に非ず?
Tomy jr.さんは、ジャズシンガーであり、モデラ―(?)でありと多彩な人だが、本人は会社の社長もしていたバリバリの企業人です。色々な処で講演もしているらしい。「目標」を掲げると、それが最終目的であるかのように思ってしまうことは、うさおにも多々あることです。自分にだけでなく部下にも、目的にスリ変えて強要もしていました。
これ、パワハラだったのかなあ。
千の織り
ビーズ織はまるでお絵描きロジック(ノノグラム)のようです。数字の羅列から絵を編み出します。大きいサイズは数週間くらい掛かるそうで、年に何回かビーズ織の個展を開いています。教えるのもされています。
絵柄を決める、陰影を加える、自分の味を出す。自分の味を出すところは、概して失敗した時の特徴的ミスがそうなることを、うさおは身を持って体験しています。「ああっ、失敗しちゃったけどまあ、いいや!」が味です。んっ?、そういうのうさおだけですか。
とりあえず、今人気の米津玄師をモチーフにビーズ織されています。米津玄師は曲だけでなく、イラストも描くし、今は多才な二刀流の人が多いです。
カワセミ都市トーキョー
最近、東京工業大学は東京医科歯科大学と統合して、東京科学大学と名前を変えました。また何人か、卒業大学難民が発生しますね。「今は無き〇〇大学卒です」「・・・(誰?どこの学校?)」
柳瀬博一教授もニシサンの一族の方で、彼の甥御さんです。都会のカワセミを追って何年写真を撮り続けたのでしょう。海外の人から見ると、日本は野生の動物と近接して暮らしている稀有な地域らしい。私たちは頭上にトンビが飛んでいても、何も変だと思いませんが、猛禽類が人と共存していることは凄いことらしい。里山に生息していたカワセミが、どぶ川のカワニナを追って都会に住むのも、私たち日本人はすぐ慣れちゃうのね。「あっ、綺麗な鳥!」といいながら、都会の人はすたすた通り過ぎていきます。
ゴジラ-1.0
久しぶりに桜木町まで映画を見に行きました。二時間も同じ姿勢でいたら、脚が萎えて転んじゃうかと思いましたが、杖のお陰で何とか持ちこたえました。感想は見応えのある映画でした。終戦直後という設定も素晴らしい。レトロ・ファンや戦争オタクの方にも、満足が行く内容です。ついシン・ゴジラと比較してしまいます。でも政府の対応はどちらも危機管理能力に欠けています。
初代のゴジラは戦車とか、戦闘機がいかにもプラモデル※の様でしたが、やはりCGの力は凄い。臨場感が全然違う。戦争遺跡を訪ねていくと、砲台などの遺構はあるのだが、加濃砲や高射砲の実物が無い。それがこのようなものだったと教えてくれます。
U-NEXTでも「ゴジラ-1.0」を流し始めたので2回も見ちゃいました。Tomy jr.さんのように白黒版までは見ませんでしたが。
※モデラ―Tomy jr.さんのプラモは別格です。
大阪の名建築を巡ってみる
大阪市中央公会堂、中之島図書館、日本銀行大阪支店、阪神電鉄旧尼崎発電所などを見てきました。レトロな建物はいいなあ。なんたって風格があります。辰野金吾は東京駅の設計で有名です。しかも、大阪市中央公会堂、中之島図書館の両方に係わっています。初代日本建築学会会長だけありますね。
中之島中央公会堂、大阪府立図書館は中洲の中に建っています。当時のことだから基礎には松杭が使われていると思うな。松杭は水に浸っていても意外に腐らないので、今までもっているんだよね。
2024年6月発行 (多分ね)
発行人 読書を楽しむ会
表紙 cacco
製作 M“s factory