点  景

 

                       ニシサン


 ところで家の近くを散歩していたら、オールドブリティッシュスタイルのCLUBMANが止めてあるのが目に入りました。
 40歳のころ渋谷の街で見かけ一目ぼれ、バイク屋を探し回って遅咲きライダーになったきっかけを作ってくれたバイクです。
 CLUBMANがまだ健在なのに驚きました。
 このバイクに乗って、テントを積み、いま震災で大変な能登半島一周ソロツーリングしたのを思い出しました。

 写真を添付します。どうです、美しいでしょう。



 250CCのCLUBMANは貴婦人という感じで、それはそれで乗っていて楽しいのですが、交差点などで750CCのビッグバイクとならび信号が青に変わってスタートしてすぐに100mほどおいて行かれてしまいます。
 これは何とも悔しいものです。
 たまにのぞいていた相模原のレッドバロンでヤマハのTDM850が目に留まり、試乗させてもらったら、その圧倒的なパワーにすぐにとりこになってしまい購入してしまいました。



 子供の頃憧れていたのは、水平対向エンジン(ボクサーという)を載せたBMWのビッグバイクです。
 いつか乗ってみたいと思っていたので、相模原のレッドバロンでBMW1100RS を見つけ、衝動買いをしてしまいました。

 
 
 R1100RSの特徴は、水平対向エンジンを積んでいること、特許技術のテレレバーフロントサスペンションによりホイールアライメントとダンピング/サスペンションという2つの機構をシンプルかつ効果的に分けることで、乗り心地を改善していてサスペンションの反応が早いため、凹凸路面でも絶妙なグリップが得られること、チェーンドライブでなくシャフトドライブであることなどが上げられます。
 納車されすぐに箱根にツーリングに行きました。
 長距離を乗ってみて初めて分かったのですが、ギアチェンジ用のクラッチレバーが非常におもたくて、ギアチェンジを繰り返していると腕が疲労でレバーを握ることができなくなりました。
 必死にこらえて帰宅したことを思い出しました。ドイツ人との体力差を感じさせられました。
 R1100RSの空力設計は素晴らしく、小さなカウルしかついていないのですが、180Km/hほどで走っても気流は頭の上を通りほとんど空気抵抗を受けません。また直進性も素晴らしく、まさにオンザレールでした。
 R1100RSは購入して半年ほどで、大雨の夜間に車庫をこじ開けられ盗まれてしまいました。ハンドルロックもかけておいたのですが、警察の話だとスケボーに前輪のタイヤをのせ引き出し、近くに止めたユニックがあるところまで引っ張っていきトラックに乗せていったのだろうということでした。
 半年ほどしてから、群馬の倉庫で私のバイクのナンバープレートが見つかったと警察から電話がありました。数百枚のナンバープレートがあったそうです。多分香港に送られたのだろうとのことでした。盗難保険に入っていなかったことが悔やまれました。

 最後に乗ったのはホンダのオフロードバイクXLR250です。
 オフロードバイクは山道のダートコースを難なく走れ、自由を満喫できるバイクでした。