77号の書感(うさお)
 
 

表紙
 大阪に行きました。岡田監督の「アレ」を見るために。某バンドの中川くんは熱烈な阪神ファン。この日は阪神優勝の2日前、中川くんの熱意に打たれて、他のメンバーも観戦に来ていて、もしかしてこんな景色も有ったかもしれない。
 甲子園もリニューアルしてから、LEDとか照明が随分綺麗になりました。

まんだら堂 
 堂とは名が付いていますが、崖を背にした単なる草原です。「鋸山」に連れて行ってもらったミルキーと一緒です。炎天下の中を昔なら何の苦もない距離を、パンパンの足を動かしながら登りました。夏草が鎌倉時代の香りを運んでくれます。50年前の家の裏山もこんな感じでしたが、今ではマンション、戸建ての密集地です。流石に鎌倉のような歴史の香りは残っていないなあ。その後、鎌倉駅に出て足を摺りながら小町通りを通って、鎌倉宝物館に行きましたが、なんと休みでした。小川三知のステンドグラス(入り口扉)を見たかったのになあ。

漫画本の裏を読む
 漫画本はやはり紙刷り本がよろしいね。最近スマホでも、無料漫画を読みますが、画面が小さいのと、ちょっと手を触れ間違うと、とんでもない画面に飛んでいってしまい、元に戻るのが難しい。活字印刷から若い人が離れて行っているようですが、本の巻き表紙を使ってこんな遊びができるのも面白いじゃないですか。

オーディオへの道「熱中編」前編
 タツオト氏はうさおの勤めていた技術研究所にしばらく居たことがあります。うさおの1年先輩の人がタツオト氏と同じ大学でした。やはり音響の道に進んでいたので、大学がそのような気風だったのでしょう。確かに、音の世界で有名な教授達が彼の大学で教鞭をとっていました。彼は設計部と掛け持ちで仕事をして降り、よく設計部の上司に怒られなかったな。設計部には彼の先輩に当たる綺麗な女性がいて、私達は「お姉さん」と呼んで懐いていました。設計部の課長さんに肩を触られると、ぞっとするって言っていましたね。

読書評「暇と退屈の倫理学」
 深く物事を考えたことのない「うさお」は、この本のタイトルからして取っ付きにくいと思いました。けれども、サブキャプションを見て驚きました。曰く、「ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?」、「なぜ“ひまじん”が尊敬されてきたのか?」、「トカゲの世界をのぞく事は可能か?」。何だかとても面白そう。読めるかもしれない。amazonででも探してみるか。

読書評「深川にゃんにゃん横丁」
 小説の世界に浸っていると、無性にこの場所は今なら何処なんだろうと思うことがあります。架空の街と現実の街が合致したりすると、「やったあ」感が倍増します。歴史的痕跡を探し出すことも大変興味があります。うさお達は横浜の街を歩いて居て、あっ、ここは親父が住んでいた街だとか、「ここに燈台寮があったんだよね!」とか結構楽しいです。
※燈台寮:現在の横浜市役所(超高層)の基礎工事の際に、関東大震災で埋没された小学校、新聞社、銀行などが出てきました。その一つで、横浜湾に面して燈台寮(燈台の技術習得、設備の修復などを行なう施設)がありました。

田舎の思ひ出
 「深川にゃんにゃん横丁」に触発されて、そう言えば幼い時に住んでいた、深谷の長屋跡は今もあるのか、日出彦さんの記憶と併せて探ってみることにしました。今はgoogle-mapがあるので、現地に赴かなくても結構探れるぞ。
 無い、無い、痕跡は跡形も無い。なので二人の記憶を突き合わせて図示化出来ないか試みました。さすが、日出彦さんの記憶は確かで色々なことが判ります。うさおは四歳半なので記憶にない物が多々ありました。
 
水差し(左)はこんなものかと思っていましたが、右のようなものでした。







 「三橋達也さん」もそうです。当初描いたものは何だか似ていない。どう見たって「三橋美智也さん」です。いっそのこと影をべたっと塗ってみたらそこはかとなく似て来たぞ。
     
     三橋美智也だ!           三橋達也だ!

今夜はシングルモルトウィスキーで!
 川崎でパーカー三木さんにお会いしたときも、今やウィスキーはお宝なんですぜと蘊蓄を聞かされました。確かにサントリーの「響」、「山崎」には破格の値が付いていました。つい、物の価値を金銭に置き換える癖のある「うさお」は、それだけで吃驚仰天です。(古いなあ、表現が)うさおは下戸なので酒の味をどうこう言われても何も感じませんが、酒造所の「モルト」が減少している現在、今のような良質なウィスキーを得るには五~六〇年は掛かると言われており、唸ること頻り。この項は78号に①、②項併せて掲載をしております。

大阪純喫茶ツアー
 純喫茶通の健さんに教えられて、大阪の純喫茶に顔を出してみました。でも健さんの「大阪レトロ喫茶」には負けました。「マズラ」、「アメリカン」ととても大きなお店で、キャバクラかホストクラブが開けそうな豪華さ。給仕さんもユニフォームが可愛くて毎日通っちゃいそうです。

スタンダードな日常から
 Tomy’Jr.さんの日ごろから考えていることを、分かり易いように図示化したもの。常に疑問符がついています。これ重要ですね。考える癖をつけましょう。樋口健夫さんという人がいます。アイディアマラソンという行動学を提唱しています。1日に10個のアイディアをメモに付けておき、後で読み返して発想のもとにするのだとか。年間数千個のアイディアメモが財産なのだとか。うさおは喫茶店でパソコンをいじっていたら、氏に声を掛けられ本を出版したらどうかと誘われました。「ドクガク」を書いていたんですよ、うさおは。
④ライフキャリア
⑤シニアとは
⑥芸術は美の追求
⑦今日を生きる

大阪の名建築を巡ってみる
 阪神を応援しに行くついでに、「名建築で昼食を」part2が大阪が舞台でしたので見学しに行きました。中之島、淀屋橋近辺にレトロな建築が密集していることに気が付きました。ということで今回は淀屋橋にホテルを取りました。いやあ、淀屋橋界隈が広い、広い。歩けない。立っているのがやっとです。みんなコロナが悪いんです。足が弱くなったなあ。


2023年12月発行 
発行人 読書を楽しむ会
表紙 cacco
製作 M“s factory