大阪純喫茶ツアー 健&Cacco





 大阪には名建築が多い!そして大好きな喫茶店も多い!

喫茶軽食SAWA

 名建築を探しながら、歩き疲れて入った喫茶店。大阪は喫茶店探しには困らない。ちょっと歩くと入ってみたいお店がすぐ現れる!





 地元のおっちゃんたちがちょっとお茶飲みに訪ねるお店という感じ。

リスボン



いとはん



 外観だけなのが残念。リスボンはちょっと有名な昔ながらの純喫茶らしい。

珈琲の辞書

 健ちゃんお勧めの梅田駅前第4ビル内の喫茶店。1~4まである駅前ビルはどうやら全てがレトロらしい。中でも第4ビルはそれほどでもないらしいが、地下に降りるとレトロ感満載。これが第一になると一体どうなるんだ??







 ではこの先は健ちゃんお勧めの大阪レトロ喫茶ご紹介。

 大阪レトロ喫茶

 Cacco氏がリーグ優勝直前の阪神を応援に甲子園へ行きながら、うさお氏と共に大阪の名建築を巡るという。
 合間合間に大阪のレトロな喫茶店めぐりもしたいとの事だったので大阪駅前第1ビル~第4ビルの地下街にある喫茶店をいくつか紹介しておいた。ここは大阪駅の端から端までの間に点在しているビルだが地下ではつながっていて、昭和のレトロ感が濃い町の商店街と飲み屋街が集合したような地下街となっている。構造的にはいくつかの通り・路地がありさらに地階ありでちょっとしたダンジョン(地下迷宮)となっている。
 今回は、Cacco氏の依頼で去年(2022年6月)久しぶりに大阪に訪れた際に入った喫茶店の中からいくつか紹介しようと思う。
 先ずは、大阪駅前第1ビルのマヅラから

【マヅラ】

 ちょっと変わった名前だが由来はオーナーが若い時に訪れたインドネシアのマドゥラ島からの着想だそうだが店のコンセプトには全く関係していない。まず、入口で目を引くのがジョニーウォーカーのトレードマークであるストライディングマン(闊歩する英国紳士)だ。上の看板には「Tea room」となっているが左のショーウィンドウの下段にはジョニーウォーカーのボトルが並んでいてBARとしても営業しているのがわかる。デザインに興味があるので看板もよくチェックするのだが緑のクローバーがレトロっぽくて可愛い。それにしてもこの手の店でコーヒー300円は安い。



 中は宇宙をテーマにした内装。第一ビルが建てられたのが大阪万博(1970)の年。アポロ12号が話題になった事で宇宙への関心が高まっていたからである。元々広い室内なのだが星々をイメージした照明が壁の鏡に反射して異質できらびやかな空間が広がっている。さながら鏡の部屋に入り込んだような錯覚に陥る。中央にサークル状のソファー席があり、周囲を囲むようにテーブル席が配置されている。白のセラミック製のレリーフは近未来の都市、天井の凹凸はクレーターをイメージしているとの事だ。サークル席はちょっと目立つが一度は座ってみたくなるのではないか。
 この店は、大阪の文化の証として「生きた建築」として大阪セレクションに選定されている。





 テーブルと椅子は当時のSFものに出てきそうなあつらえ。その割にウエイトレスの制服は古風な出で立ち。しかしながら足元が赤のスニーカーなのが時代だなぁと思った次第。




【King of Kings】

 同じく第一ビルにある「King of Kings」はマヅラの姉妹店。価格はマヅラより若干高め。 通路を歩いてきて場違いな雰囲気を纏うアートっぽいモザイクの外壁。こちらも万博の宇宙観を表現しているとの事だ。
 入口が狭く中が見えないのでちょっと入りにくいが入ってみるとこの壁、中側からはステンドグラス状になっていて雰囲気がガラッと変わる。

 



 入口のスタンド台にかざってあったのが2020年に開催された「大阪メトロ純喫茶めぐり」のリーフレットとコレクションカード。大阪メトロ周辺の喫茶店32店が参加して実施されたもの。ちなみにCacco氏の紹介したリスボンも参加、リーフレットを持参して各々の店を訪れるとその店のカード配布と独自の特典が受けられたとの事。企画はとっくに終わっていたがカードの在庫がある所は今もいただけるとの事でゲットした。

 



 中に入ると床は絨毯。一本足の椅子には赤と青のマットが敷かれているのがおしゃれ。
 調度品は曲線を帯びている物が多くモダンかつ高級感を出している。
 ステンドグラスは外側からは中が見えないが内側からは非常に明るく映えるので見ていて飽きない。
 考えてみると地下街は常に照明があるので昼夜を問わずステンドグラスの魅力を味わうことができる。
 マヅラ同様こちらもBARを兼ねているので写真には写っていないがバーカウンターありグランドピアノありで高級感を味わいつつ長居できる居心地の良さがある。




【アメリカン】

 場所は道頓堀の近くで最寄りの駅は地下鉄なんば駅。
 創業は昭和21年(1946年)と80年の歴史があるが店構えにレトロ感は全く無い。あるとすれば看板の店名の字体が変形の昭和ロマン体なところだろうか。自分訪れた時は楷書体の文字が加わって若干の違和感が。
 この店、喫茶店というよりはパーラーとかケーキ店みたいだが店頭の食品サンプルのメニューには昭和っぽいのも結構あって懐かしい。。

 



 中に入って目を引くのが豪華なシャンデリアと螺旋階段。壁には彫刻やらポスターなどアートな作品が多々飾られているのでじっくり観たら結構な時間をつぶせるだろう。この店ふだんは結構込み合っているらしいが
 たまたま訪れた日は席に着く事が出来た。席は1階と2階になっているが小振りながらも全て4人掛けのソファー席になっていて一人客でもゆっくり過ごしてもらおうという心意気が感じられる。

 




1階奥

2階