大阪の名建築を巡ってみる①
          嗚呼、大阪城
                                                       うさお&Cacco


※淀屋橋の界隈は昔から続いた中小企業の会社が多い。そしてその建物はレトロで親しみやすい。今回は歩くルートをCaccoが事前に選定してくれたもの。見たい建築は12にも及ぶが、うさおの脚がCaccoに及ばないので、歩く速度、歩ける距離(途中休みを入れながら)に制限があるので、9ヶ所に厳選しました。何しろこの後、甲子園に行かなくてはならないので、時間的にも強行軍でした。

旧第四師団司令部庁舎跡



 大阪城の城郭内に、「ミライザ大阪城」と言う施設があります。元は大坂市立博物館ですが、大東亜戦争前は陸軍第四師団司令部庁舎でした。
 もともとは大阪鎮台本営があったところで、西南の役などに派兵をしていたようです。
 1931年に大阪城の再建のため、本丸を公園化し師団司令部の庁舎を建設しました。外観はロマネスク様式でした。1945年8月14日にアメリカ陸軍航空軍の爆撃を受けましたが、司令部庁舎は大きな被害もなく残りました。
 敗戦後は占領軍に接収され、その後、司令部庁舎は1948年から1958年まで大阪市警視庁が入居し、1960年から2001年まで大阪市立博物館として使用されました。2017年にレストラン等が入居するミライザ大阪城に改修され、2023年9月13日にうさお、caccoが、この地に降臨するのでした。


タクシー乗り場から城郭を見る 2023年9月13日

 てっきり、タクシーがミライザ大阪城に横付けされるものと思っておりました。城郭内に車両は入れませんとのことで、タクシー乗り場からてくてく歩くことになりました。おお、遠いなあ。


大手門までが遠い 2023年9月13日

 二ノ丸に南仕切門があり門の西側には、太鼓櫓がありました。太鼓坊主という茶坊主が登城の合図や緊急時の合図に太鼓を叩きました。慶応4年の大火の影響で消失したそうです。


太鼓櫓跡 太陽光の反射はご愛嬌 2023年9月13日

太鼓櫓跡裏側 裏側というかこちらが櫓の正面か 2023年9月13日

 堀の底に夏草が茂る様は、なんだか西洋の城跡のように感じます。


堀の夏草 強者どもの夢の跡 2023年9月13日

桜門から天守閣を望む  2023年9月13日

 炎天下の中、脚はおぼつかないし、もつれる足を何とかしながらミライザの前まで来ました。銀明水井戸の脇で一休み。ようやく本丸に入ります。ここからは天守閣がとても綺麗に見えます。若いときにも行った記憶がありますが、こんなに綺麗だったかな。


天守閣 再建したものとはいえ美麗です 2023年9月13日

天守閣 400年前もこんな感じか 2023年9月13日

天守閣の虎 タイガースだあ~ 2023年9月13日

 お目当てのミライザ大阪城です。エントランスの上のバルコニーは、防衛省の中にある市ヶ谷記念館によく似ています。市ヶ谷記念館は陸軍士官学校の大講堂を移築したものです。あの三島由紀夫が防衛省に押し入り、演説をしたところです。横須賀の鎮守府もこんなバルコニーが付いていました。


旧司令部庁舎跡 2023年9月13日

天守閣と旧司令部庁舎跡 2023年9月13日

この広場に師団が集結したのか 2023年9月13日

旧司令部庁舎跡 正面 2023年9月13日

旧司令部庁舎跡 エントランス 2023年9月13日

 とりあえず、ミライザに入ってみます。おおっ、レトロだ。司令部ぽい外観と中の造りにちょっと興奮、でも外人と子供連れで内は騒然としています。うさおは廊下の椅子に腰を掛けて、吹き出る汗を拭い足の痺れを癒します。
 Caccoは1階の売店を見てくると出かけていきました。いやあ、天井の照明とか梁、桁の建築的装飾に「いいじゃないか」と呟いていました。


司令部中央階段 2023年9月13日

タオルの紫がご愛嬌 2023年9月13日

司令部内部 2023年9月13日

司令部内部 2023年9月13日

階段を登っていく 2023年9月13日

雰囲気のあるステンドグラスと吊り照明 2023年9月13日

何か師団司令部の香りが漂ってくる 2023年9月13日

 11時半に司令部の貴賓室で食事ができるというので、ミライザのレストランを予約しました。「crossfield with TERRACE LOUNGE 大阪」です。
 貴賓室は天皇陛下が来臨された時の部屋と聞いています。もっと軍部色の強い部屋かと期待していましたが、品格のある落ち着きのある部屋でした。
 メニューは「乾杯レモネード付貴賓室ランチコース」を頼みました。


廊下の照明が浪漫 2023年9月13日

廊下を挟んで左が厨房、右が客室 今はスタッフの打合せ中 2023年9月13日

この紋章が至るとこで見られる 2023年9月13日

 貴賓室に入ると壁一杯に日本画が飾られており、梁には文様が刻まれており手が込んでいる感が強い。この部屋からそのままテラスに出ることができ、天皇陛下の観兵などに使われたのだろう。


まったりとした室内 2023年9月13日

東西の壁に日本画が掛かっている 2023年9月13日

私達の目の前の壁 2023年9月13日

お客様の数は限定 2023年9月13日

テラスから大阪城を望む 2023年9月13日

今日のコース・メニュー「日本の秋」 2023年9月13日

パテドカンパーニュ 2023年9月13日

カンパチのマリネ 泡ソース 2023年9月13日

パン 2023年9月13日

海老のトマトクリームソース 2023年9月13日

奥丹波鶏のグリリアータ 2023年9月13日

旬の栗を使ったモンブラン 2023年9月13日

 私達が選択を失敗したのが、お肉と魚のどちらを選ぶかと問われて、お肉と答えてしまったこと。お肉といえば牛か豚と思っていました。鶏肉でした。最初は鮭のグリルかと思っていましたが、何か味が違う。パサパサしている。メニューを見て納得。事前によく調べておかなくちゃあだめだね。