76号の書感(うさお)
表紙
森田恭子さんの編集している雑誌に、丸の内仲通りでの櫻井君の取材記事が載っていました。この通りは敷石に色変わりのブロックが用いられており、ちょっとお洒落な感じです。Caccoはお友達を無理やり誘い、この地に向かいます。通りは歩行者天国で季節的には新緑が映えて心地良かったようです。
大房岬砲台
この日はここに来る前に「鋸山」に登ったので、うさおの脚はパンパンです。大体、1200歩を過ぎると右足が思うように動かず、日ごろの運動不足がたたったせいか、筋肉の萎縮と軟骨の減りが災いします。帰りにふと思いついて寄った戦争遺跡なので、前準備が無く見どころをちゃんと押さえていません。至極残念でした。弾薬庫跡は是非見たかったところです。人間魚雷「回天」の訓練基地でもありました。
山手の居留区境界石
2000年から探し続けている境界石です。横浜市でも境界石巡りは行なっていません。マニアもそう多くはなさそうです。「横濱古壁ウォッチング」さんとか、「横濱彷徨録」さんが有名です。大体、取り上げられている境界石は、「山手十番館」の前の石がほとんどで、それ以外はほとんど紹介されていません。地味なんですね、境界石って。横浜市が、本格的に境界石を紹介しないのは、不逞の輩が境界石を削って自分の宝物にするのを防ぐためかな。
オーディオへの道「入門編」
タツオト氏はゼネコン時代の同期入社生です。会社の新入社員教育が研修寮で行なわれたときに、意気投合して一晩中話し合いました。そう言えば昼間の研修の「黒部の太陽」の映画中にほとんど寝てました。彼の狛江の自宅に招かれたときに、製作途中のスピーカーのエンクロージャーを見つけました。音の世界は「感性」がメインです。これが難しいんですよ。理屈じゃないんでドツボにはまり込んじゃう人がほとんどです。氏もその一人です。
鋸山奇譚
鎌倉のモノレールの調査で現地に赴いたときに、ここの土丹層は「上総層群」だと言われました。えっ、以前、相模原で穴を掘っていた時は「三浦層群」だったよな。鎌倉なら「三浦層群」だろうがよ。会社に戻って地質図を確認してみると、見事に年代ごとに層が入り組んでいます。その原点と言うべき鋸山に行ってきました。ここの「百尺観音像」は是非見てみたい摩崖仏の一つです。もっと断崖絶壁に彫ってあるのかと思っていましたが、意外と石切り場の安定した所で見ることができます。体力のないうさおには有難い処でした。
山手根岸競馬場補稿
健さんと昔の山手根岸競馬場はどうだったのか、少し研究してみました。健さんは実地で現場検証もしてくれました。そりゃ、一見は百聞に如かずなので、迫力あるレポートになりましたね。戦争遺跡の資料もあり、うさおは大喜び。大倉山記念館も暗号文書を取り扱っており100人を超す部隊が居たそうです。競馬場にも100人を超す諜報機関員がいて文書の印刷などしていたのでしょう。それを知った米軍も印刷所として用いたのでしょう。機密文書もあることから未だに接収が解除されない建物があるのかもね。
そうだ、聖徳記念絵画館 行こう!
聖徳記念絵画館は前から気になっていた処。遠くから見ると国会議事堂のようにも見える。小林 正紹氏の設計なるものだ。氏の設計した堀商店は、建設業を営む人には有名なお店で、建具金物、錠前などを扱っています。店の建物は国の登録有形文化財に指定されています。絵画館のアトリウムの天井部窓にはステンドグラスがあると言います。小川三知作と聞いていないのでそれほど固執していませんが、一度は見てみたいものです。午後5時過ぎに取材に出かけても閉館後になるので、内部の撮影ができず考えが足りませんでしたね。
そうだ、神宮球場 行こう!
神宮球場は建て直しされるそうです。東京六大学野球連盟の試合が行われるのはこの球場です。早稲田・慶應義塾・明治・法政・東京・立教 の6つの大学で構成されています。うさおが新入社員の時に、建設会社の親会社の野球部の試合があるので、応援に行けと言うことで出かけました。大親会社の職員、親会社の職員、私達子会社の職員が動員され、数百人規模になりました。お弁当は出るし、応援後は帰って良いし、最高の1日でした。そんな球場が新しい神宮外苑の再開発事業で無くなるそうです。新たに場所を移して再建されるそうですが外野席が少なくなるそうです。周りのビルも超高層ビルが建つとのこと、花火はもう上がんないのかな。
読書評 鯖猫、続・鯖猫
田牧大和氏の猫探偵物語。猫の一挙手一投足を人間が忖度して、このようなことを言っているんじゃないかと勘ぐって、事件を解決していく推理ものです。どんな感じの小説なのか、住んでいる地域唯一の書店に行って探してみたら、11巻、12巻しか置いていません。前の巻は売れてしまったのでしょうか。察する処、結構売れている本かもしれない。その後も、この本屋に行って探していますが、足らない巻の補充はされていない。補充しときましょうよ。他の話も読んでおかないと何か気になる。
スタンダードな日常から
氏の日常的な疑問点を、氏なりの知識、独自の解釈で解き明かしたシリーズです。Tomy jr.氏とは「ドクガク」時代から原稿を頂いていました。ジャズ音楽に造詣が深く、定期的なリサイタルで自ら歌い、(踊るかどうかは知らないけど)英詩をジャズ感性をもって訳されます。そういう意味では多彩な人で、大谷のように二刀流のできる人です。実はこのシリーズ、11話まですでに入稿されています。おいおい、氏の感性も筆に載って現れてくると思います。氏の個人史が垣間見れるところが楽しみですね。
グリコの観た!レポ
グリコ隊長は本当に多くのスポーツ、観劇、舞台を見に行ってます。お相撲が大好きなのは知っていましたが、ライブは知らないバンド(bonobos)が多かったです。観劇は結構、「奇妙な味」的な作品が好みのように思えます。三谷幸喜も今までの作家の観点からはづれたところにあるし、スタンダードでは収まりませんぞって、あごひげをなぞって見せるイメージです。何となく高橋一生を高く評価しているのを感じられました。そういえばTVドラマ「天国と地獄」でもなりきり演技が面白かったな。
2023年12月発行 (多分ね)
発行人 読書を楽しむ会
表紙 cacco
製作 M“s factory