　うさお＆Cacco

　「鋸山奇譚」とは、エドガー・アラン・ポーの小説。千葉の鋸山とは何の縁もありません。千葉後層は上総層群と三浦層群が入り混じっており、いわゆる山頂のギザギザは上総層群からなる砂質凝灰岩です。上総層群とは土丹のことです。「ブラタモリ」で勉強したよ。興味のある人は調べてね。
　ゼネコンの技術研究所にいたとき、地下五十メートルの立坑を掘りました。そのときに、出現したのが三浦層群の土丹層でした。貝殻の化石が多く混じっていましたね。

安房郡鋸南町に鋸山はある　ちいばくんのお腹のあたり

　鋸山は地層の硬いところと柔らかいところがあり、侵食されて恐竜の背のようになっているので、江戸の人たちは鋸に似ていると言ったそうです。今ならザウルス山と言われたかも知れません。

山の背がギザギザ　googleより

　Caccoの従兄弟が車で連れって行ってくれるというので、ホイホイ乗っかいちゃいました、車だけに。が、寄る年波には勝てません。
　鋸山で有名なのは、石切り場と磨崖仏です。その殆どは乾坤山日本寺の敷地の中にあります。私達が歩けないのを気遣って、ロープウェイではなく山頂の入り口まで行ってくれました。そうでないと数十分の登山が必要になります。

日本寺パンフレット

拝観料は700円なり

　さてさて、入り口に着きましたよ。期待感満載です。うさおは歩けるかどうかの不安感満載です。

鋸山　日本一の磨崖仏　2023年4月17日

鋸山　ここまでは威勢がいいんですがね　2023年4月17日

鋸山　このあたりから遅れをとっているよ　2023年4月17日

　このあたりは平坦で緩やかな登りです。それでも、皆さんの足の速さに着いていけません。周囲の壁は地層がはっきりと出ています。

鋸山　細い切通が見えてくる　2023年4月17日

鋸山　石切り場の端材で造られた擁壁　2023年4月17日

鋸山　前方に突き出した崖が見えてくる　2023年4月17日

鋸山　待ってくれ！　2023年4月17日

　先発隊の皆さんはとうに着いて、ベンチに座っています。この位置が磨崖仏「百尺観音像」を眺めるのに最高のポイントです。

鋸山　一休み　2023年4月17日

鋸山　この出っ張りが「地獄のぞき」です　2023年4月17日

　この磨崖仏は、もっと危ういところに削られているのかと思いましたら、意外と構造的にもしっかりとした処にありました。せっかくですので撮ってもらいました。

鋸山　百尺観音像　2023年4月17日

鋸山　凝灰岩なのでもっと剥離していると思った　2023年4月17日

鋸山　こんなギリギリまで石を切っている　2023年4月17日

鋸山　ここからは別料金です　2023年4月17日

　江戸時代にここで房州石を切り出して、どうやって運び出したのだろう。ものすごい断崖絶壁で取り付く島もありません。

鋸山　数十メートル下まで垂直な崖です　2023年4月17日

鋸山　高いなあ！　2023年4月17日

鋸山　高いなあ！！　2023年4月17日

鋸山　高いなあ！！！　2023年4月17日

鋸山　三浦半島が見えますね　2023年4月17日

　地獄のぞきや展望台へは、数十段の階段を登らないといけません。うさおには無理だよと全員に言われて、階段の下に残ることにしました。暫く石に腰掛けていましたが、外国の少年が駆け足で登っていくのを見たとき、何やら体力の限界を感じ気落ちして西出口に向かいました。

鋸山　地獄のぞき！　2023年4月17日

鋸山　従兄弟のじゅんちゃんです　2023年4月17日

鋸山　従兄弟の嫁さんのミルキーです　2023年4月17日

鋸山　要塞のように見えますが展望台です　2023年4月17日

　一旦車に戻り、第二駐車場から石の崖を彫った大仏に向かいます。途中五百羅漢像もあるのですが、お参りはしませんでした。周りには山紫陽花が今を盛りと咲いておりました。この山寺のトイレはここ一箇所しかありませんので、早々に行ってきます。お漏らししたら恥ずかしいですからね。これっ、他人事じゃあありませんから。

鋸山　日本一の大仏　2023年4月17日

鋸山　さっきの元気の良い外人の少年も来ていました　2023年4月17日

　「お願い地蔵」の後ろには、沢山の願掛け小地蔵が奉納されています。すこし、不気味！

鋸山　お願い地蔵尊　2023年4月17日

　どうやらインドのニューデリーから贈れた塔頭のような物がありました。何だろう。三頭の獅子が上に載っています。日本寺は、天台宗、真言宗、曹洞宗とご宗派が変わっています。仏教には変わりはないので、その関連かな。
　調べてみると、インド政府から寄贈された仏舎利塔だそうです。後ろに生えている樹木はゴータマ・ブッダの菩提樹何だとか、なにか凄いぞ。