タツノオトシゴ
世の中がコロナで騒いでいる中で、最近の自分の生活を振り返ってみます。
まずはコロナ禍で減ったものは何かと考えてみると、仕事ですね。
脱サラをしたときに一番大切にしたいと考えたのは、紙と鉛筆だけで出来る仕事・・・
お金の掛かる機器類は導入しない事でした。(漫画家への道は全く考えていません)
しかも自分のスキルアップの勉強しながら、ある程度のお給料も欲しい。(^^;
出てきた答えが、社会人予備校での「講師稼業」という選択です。
社会福祉士と言う資格を取り、その資格を取るための勉強方法を教えるという荒業をしていましたが、中々奥の深い部分があり、法律から経済学や組織論、医学から心理学、そしてベースとなるのが社会学ですから付け焼刃では出来ません。
昼間、医療法人で働きながら夜間の社会人大学院に行き、都市政策の修士を取ったのは、建築の資格を活かしながら社会学的な視点から学び直す必要があったからです。
大学や専門学校の講師をしたり、自分で受験対策講座を立ち上げたりしていましたが、コロナ禍になってからは三密を避けるため、全くお座敷が掛からなくなりました。
並行して行っていた第三者評価(外部評価)の仕事も、対象となる福祉関連の事業者からはコロナで仕事の依頼がパタッと止まり、仕事が減ると収入も比例して減ります。
人とのかかわりを仕事としていた福祉専門職、陸に上がったカッパ状態でした。
仕事が減り、外出の機会が減れば、高齢者は運動不足(フレイル)になります。
人の集まり(合唱団の練習など)に参加するのは恐々と続けていましたが・・・
リモートでの集まり(飲み会や研修)が増えて、今まで参加できなかった遠隔地の人と交流が簡単になりました。3密を避けるため、公共交通機関の利用は少なくなり、移動のほとんどが車です。年間の走行距離が12,000㌔を超え、ガソリン代や保険料もバカになりません。混雑時を避けての移動が多く、それほど混んでいない夜間走行が増えています。伊勢湾道や新東名など、知らない道を走る機会も増えてきました。
初めの頃は何故かガソリンの価格が下がっており助かりましたが、ロシアのウクライナ侵攻頃から食料品や物流の不足が影響し、身の回りの物価高騰に驚いています。
一般の庶民や年金生活者にとって、日常の生活に直結するものの値上がりは困ったことです。戦争やパンデミックは、社会的に弱い立場の人たちにとっては、貧困の格差を広げる要因になっていますね。(^^;
逆に、コロナ禍の中で増えたものもあります。 <愛車・インプレッサG4>
仕事が減ったことで、自由な時間と趣味の支出などは増えています。
今まで手についていなかったオーディオ関係の整備をすることが出来ました。
そうなると音源(ソース)を探し回ることとなり、CDの所有枚数が増えています。
元々、歌劇やオペラなどのジャンルが好きだったこともあり、そのうちにDVDを買うようになりましたが、ついでに、昔見た思い出の映画作品を購入し始めました。
作品数の少ない俳優のDVDは、比較的集めやすい・・・
単純なことですが、良い作品に数少なく出ている人が集めやすいですね。例えばジェームス・ディーンの場合、主演作品の3本、『理由なき反抗』、『ジャイアンツ』、『エデンの東』などは、リマスター版が揃っており、比較的簡単に購入できます。共演者では、エリザベステーラーの若い頃の演技も良かったですね。あと、アカデミー賞の受賞作品や話題になった作品をチェックし、好きなジャンルから集めていくと長続きしそうです。
次に探したのは、ヒッチコックやチャップリンの作品、白黒でもストーリーがしっかりしており、値段も安いので色々の作品を購入しています。最近になって購入したのは「007ボンドシリーズ」ですが、古い作品が中々入手できず苦労しています。ショーン・コネリーは、『ロシアより愛をこめて』の作品でヒットしましたが、後の他作品でも存在感があり、第7作にも復帰出演していますね。
色々なボンド役、第6作『女王陛下の007』の作品だけに出たジョージ・レーゼンビーも懐かしい作品ですが、ボンドガールにも目が向きますね。日本を舞台にした作品『007は二度死ぬ』も見直しましたが、他の作品と比べるとかなり見劣りしますね。最近のダニエル・グレイグの『カジノロワイヤル』や『慰めの報酬』なども、個性があって作品として好きです。007シリーズ全巻をそろえるのは中々大変ですが、コレクターとしては気長に楽しめています。
タツノオトシゴの映画好き、音楽好きは何処から来たのでしょう。
思い出せば、小学生時代から映画(主に洋画)を見ていたのは、両親に連れられて『オデオン座』や『名画座』に連れて行かれたことがきっかけです。高校になっても、一人で放課後の時間を新宿や池袋、渋谷などの映画館をはしごしていました。映画の中で、恋愛や失恋の疑似体験もしています。(^^;
最近、ウクライナへのロシア侵攻が始まると、昔見たソフィア・ローレンの『ひまわり』の場面が思い出されます。
海外旅行へ行くときは、事前に映画の場面を調べておき、そのロケ地に立ち寄るという、結構「映画オタク」をしてました。旅先で立ち寄った場所で多かったのは、やはりローマやパリ、ロンドン、ニューヨークなどですが、イスタンブールやヴェニスなどのニッチな場所を探すのも面白かったですね。
イングリッド・バークマンやビビアンリーの好きな人も多いですが、出演したヒット作品数が多くないと、なかなか記憶に残りません。その点、オードリー・ペップバーンの場合は好きな作品が多く、初期の『ローマの休日』、『麗しのサブリナ』、『昼下がりの情事』などは、白黒作品でも古さを感じません。
『ティファニーで朝食を』、『暗くなるまで待って』など、彼女の個性あふれる演技は、何度見ても飽きずに楽しめます。
しかし、『緑の館』や『噂の二人』などの作品は、あまり売れなかったせいか、ネットで探しても見つからないことが多く、中にはとてつもないプレミア値段で売り出されているものもありました。その値段でも欲しいという人たちがおり、即決しないと、すぐに売り切れになっています。
諸外国の作品では、障がい者を扱った作品も多く、福祉の講義などでは活用をさせてもらっています。日本では売り上げ成績が良くなく、すぐに興業が終わってしまったモーツアルトを扱った『アマデウス』、自閉症の障がい者を扱った『レインマン』や『フォレスト・ガンプ』、その他アクション作品など色々なジャンルの作品を見ていますが、最近のCG画像を多用する作品より、実写で撮ったものの方が現実味を感じます。
『ベンハー』や『アラビアのロレンス』などの歴史作品や『駅馬車』や『アラモ』などの西部劇、『砂漠は生きている』や『ファンタジア』など、今では思い出になってしまいそうな作品もあり、それはそれで楽しめます。そんな訳で、DVDの購入に時間とお金をつぎ込み、愛車で走り回っている毎日ですが、コロナが落ち着いてきたら、美味しいものを食べながら、旅行することを楽しみにしているタツノオトシゴ、しかし後期高齢者になってから行動範囲が狭くなり、体力も無くなっています。建築から福祉分野に軸足を移し、老後に備えた準備をしてきたつもりですが、一つの事をするのに今までの倍近くの時間が掛かり、せっかく仕事を減らしても自由な時間が増えずに困っています。(^^;
コロナの話から、DVDの映画作品の話になってしまいましたが、早く日常生活が戻ってくることを願うばかりです。 <完>