復刊には15年が掛かりました。惰性で続いた前「DOKUGAKU」は、何時しか数人の固定ユーザーが、無い知恵を絞り、情報を集めて、原稿を書くということで支えていました。
会員の夫々の悩み事や、日常の中の忙しさに、原稿作りが耐えられなくなっていたことも要因です。
以前には、紙焼き原稿の味わいを楽しみたいという事から、印字、製本して郵送していました。アナログを懐かしむ世代が集まったのだと思います。(違っていたらごめんなさい)
古本屋、純喫茶、レトロな映画館、下宿屋、古びたアパート、一杯飲み屋など、昔を懐かしむものは多々あります。
15年も経つと、古本屋は配信書籍となり、純喫茶はお洒落な外国資本のチェーン店に様変わり、映画館は3Dやコンプレックス館になり、落ち着かないったらありゃしない。
とはいうものの、「Prime Video」や「U-NEXT」に嵌っている自分がいます。
挿絵もペン書きからタブレットに変えました。一番の要因は、データをメールで送れると自宅で作業が進められます。手書き原稿をスキャナーで写し取ると、スキャン解像度を目一杯上げても、線のエッジが汚いことや紙の粗さが斑点になるのが嫌でした。電子描画は線が綺麗に出ますが趣きはどうしても犠牲になります。でも、消しゴム掛けやべた塗りは格段の早さです。難点は拡大・縮小をしながら線を描くので、大きい絵、小さい絵の線の太さのバランスが取れないことです。
兎も角もうさおもデジタル人間の仲間入りを狙っています。