広島の四季再発見 yuko



 お久しぶりです。会員No007のyukoです。
 シン・ドクガク発刊おめでとうございます。
 いざ原稿…と思った時、あらら、何もないぞ!と愕然。
 とりあえず、近況報告などさせていただきます。そして広島の四季折々を紹介してみようかなと思います。

 さて、10年間…私は何か成長したかなと考えても、これといって成長の跡がみえません。
 本は相変わらず好きですが目の調子が悪くて、最近ではもっぱら電子書籍で読書しています。
 変ったことといえば、母の跡を継いで日舞を教えていること、俳句結社の俳誌の編集長になったことぐらい。
 俳句結社は広島の「創生」で、地方の結社として今年35周年を迎えます(ちょっと宣伝させてください…笑)


俳句結社 「創生」

 結社俳句誌…師系は松野自得師で、師の標榜である「古趣創生」から創生という結社名で先の主宰吉村馬洗師が立ち上げました。
 季刊ですが、地方らしく…をモットーに頑張って俳句誌作りをしています。

 人の一生いつも木の芽のふくように  自得
 風ふけば風から生れ赤とんぼ     自得
 草の絮気ままに生きる天を持ち    馬洗
 梅雨大河呉越のことは波に聞け    馬洗


 という訳で「十七文字の抒情詩」は今なお私のつぶやきとして生まれ続けています。 




 大島に残る母の香はつ稽古
 先生も生徒もふたり冬温し
 諍ひはとりあへず置き桜餅
 子の靴のどれも春泥運びけり
 腰までの髪ばつさりと卒業す 
 はつ桜黄泉よりひらと花びら来(く)
    ゆうこ


 私の近況はそんな感じで変わり映えしませんが、広島はまもなくG7広島サミットがあるせいか、賑わいつつあります。
 宮島の大鳥居も修復を終えました。


大鳥居(すみません、画像は修復前のものです)

 潮が引くと鳥居の所まで歩いて行けます。実はここ潮干狩りもできて美味しいアサリがとれるのです。もうまもなく潮干狩りの時期になります。

 貝寄風や人波寄する大鳥居



三滝寺羅漢像

 小さい頃からお参りにいっていた三滝寺ですが、俳句を始めて、昔親しんでいた先代の和尚さんと、たまたま入った俳句結社との縁が深いことを知り驚きました。
 人間って、やっぱり何かの縁で繋がっているのですね。

 寝羅漢の長き福耳春きざす



比治山陸軍墓地

 ここは私が好きな場所で、陸軍の戦没者の方々の墓地です。比治山は桜で有名なのですが、被爆者にとってはいつも検診するために訪れたABCC(原爆傷害調査委員会)がこの比治山にあり、母も定期的に検査されていました。そのABCCのすぐ近くにあるのが陸軍墓地なのです。海に向いて並ぶフランス・ドイツの方たちのお墓も印象的です。

 春寒や外人碑みな海に向く



尾道福猫

 尾道にはこの福猫がいろいろなところにあり、探すのも楽しいのです。これは園山春二さんが描かれたもので、私も小さいのを持っています。
 以前は妹が尾道にいたので、よく出かけていったのですが、妹がフランスに行ってしまったので最近行くことも少なくなりました。

 ふくねこてふ小石授かる春立つ日


竹原松阪邸

 竹原は小京都と呼ばれる趣のある町並みが素敵ですが、何といっても省吾さんの生家がある特別な町でもあります。

 豪商のひと間を占めて雛飾

 広島にも観て頂きたい場所がたくさんあります。春夏秋冬、折々の広島をご紹介できればと思っています。
 十七文字の抒情詩も、もし投句があれば続けられるとよいな…などとも考えています。

 これからもどうぞよろしくお願いいたします。  yuko