その6
「綾の鼓」のこの号から、私はほぼ関与していません。綾の鼓の会は独自の生命体となり、会員たちの手で見事に共同運営され、創立当初の「どんな作品も載せる」という甘ったれたコンセプトから、厳選されたものを載せるというコンセプトになりました。
この号が送られてきたのを最後に、その後の号はもう送られてきません。高橋恵美子さんの「指輪」は、次号完結となっているので、少なくとも7号までは作られたのでは思われます。
綾の鼓の会がその後も存続していたらいいなあ。
さて、驚くべきことが、この前のネットを見ていてありました。「綾の鼓」のこの号がオークションに出されていたのです。
1,500円で出品されていましたが、落札者はいなかったようです。言っちゃなんですが、元値が150円ですぜ。
そりゃあ、「夢枕獏の戯曲を掲載」という、そそられるキャッチワードが付いていましたけど。
他の号も売れるのかなあ。でも1,500円じゃあ、大した儲けにはなりませんね。
ネットを探していると、会員だった方々がいろいろな分野で大成されていることがわかります。なんだかこの会を作って良かったなあと、しみじみ思うのでした。
この号の編集後記を書かれた飯田勉氏は、創刊当時から「綾の鼓」のメンバーで、池田光氏、皆川正夫氏、志賀隆夫氏、平岩雅博氏、藤森重臣氏、西岡信博氏などは、この会を支えてくれた有力メンバーです。(お姉さま別格)
この6号を見ていると、文を書く人はイラストも描くこと出来るという事でした。自分の作品のイメージを具象化できる人たちなんですね。
No.6 表紙 氏の表紙 大変ポップです
No.6 裏表紙 こちらも可愛らしく